大谷翔平、出産立ち会い不眠の前田に無安打で苦笑「手も足もでなかった」

前田相手に空振り三振を喫したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
前田相手に空振り三振を喫したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

序盤に球数少なく試合を作る投球に「ゲームメイクがやっぱりうまい」

 エンゼルス大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地ドジャース戦で前田健太投手とメジャー初対決に臨んだ。結果は2打数無安打1三振で完敗。試合後、対決を振り返り「ゲームメイクがやっぱりうまいなと感じました」と脱帽した。

 第1打席は2回2死走者なしの場面。初球、2球目と続いた速球をファウルしたが、3球目チェンジアップで空振り三振。第2打席は5回1死走者なしで、1ボール2ストライクから4球目の内角速球を詰まらせて遊撃フライに打ち取られた。

 日本では所属リーグが違ったため、通算7打席しか対戦しておらず、7打数2安打4三振の成績だった。最後に対戦したのは2015年だが、当時は「やっぱり決め球はスライダーのタイプなのかなと。右も左も。曲がりも大きいですし、キレも素晴らしいので、日本の時はそういう感じの印象だった」と明かす。だが、メジャー3年目を過ごす前田の投球は「多少印象が違っていた」という。

 それでも変わらないのは、試合の作り方だ。「ゲームメイクがやっぱりうまいなと感じました。1球1球もそうなんですけど、組み立て方とか、今日も後半に持っていくまであまり球数を使わずにいった。ああいう風になると、なかなか難しい。こちらも焦りますし」と脱帽。同時に「ああいう投手をしっかり打てるように練習していきたいと思います」と、打者として大いに刺激を受けた。

 実は、この日の朝、前田は第2子の出産に立ち会い、ほぼ寝ずの状態で先発マウンドに上がったという。その事実を報道陣から伝え聞いた大谷は「おめでとうございます」と祝福メッセージを伝えた後で、「寝ずに投げたのに、手も足も出なかった。どうしようもないかなと思います」と、ただただ苦笑いするしかなかった。

 打者としての対戦を通じ、先輩投手・前田のスゴさを実感した24歳。この経験を大きく羽ばたく糧にしたい。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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