大谷翔平に米メディアから賛辞の嵐「投手で出場できなくとも、価値ある存在と証明」

9回に同点のきっかけとなる四球を選んだエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
9回に同点のきっかけとなる四球を選んだエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

9回2死から四球を選ぶと、劇的なサヨナラ勝ちへ流れを呼ぶ

 エンゼルスの大谷翔平投手が、劇的なサヨナラ勝ちに大きく貢献した。6日(日本時間7日)に行われた本拠地でのドジャース戦。前田健太投手とのメジャー初対決で大きな注目を集めた一戦で、最後の最後に大谷が魅せた。

 前田との対戦は2打数ノーヒット、1三振に終わった大谷だったが、この日の見せ場は9回に待っていた。9回2死でこの日の4打席目に立つと、ドジャースの守護神ジャンセンからフルカウントの末に四球を選び出塁。続くフレッチャーへの初球ですかさず二塁への盗塁を成功、さらに捕手の悪送球が絡んで三塁まで進むと、フレッチャーの左前適時打で同点のホームを踏んだ。

 試合を振り出しに戻したエンゼルスは、さらにキンズラーが右前安打を放つと、右翼プイグの送球が悪送球となり、ファウルグラウンドをボールが転がる間にフレッチャーが生還。まさかの結末で、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 あと敗戦まで1アウトという状況から2点を奪っての逆転サヨナラ勝ち。劇的な結末を導いたのは紛れもなく、2死からチャンスを作り同点のホームを踏み、流れを呼び込んだ大谷だった。四球を選び、すかさず得点圏まで進む盗塁を決めた一連のプレーに、米メディアの記者たちからも称賛の声が巻きおきた。

 スポーツ専門テレビ局「ESPN」でレポーターを務めるオールデン・ゴンザレス氏は自身のツイッターで「なぜ投手として出場できなくとも、彼は価値ある存在なのか、オオタニは証明してみせた」とし、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者は「大谷は現段階では登板はできない。しかし彼は四球を選び、盗塁を決め、悪送球で三塁へ進むことはできる。インパクトを残すのだ」とツイートした。

 まだ米経済紙「フォーブス」のコラムニストであるバリー・ブルーム氏もまた、自身のツイッターで「何年取材をしようが、常に新しく、今までには無かったなにかと遭遇するものだ」とレポート。無安打に終わりながらも、衝撃を与えた大谷のプレーに、目の肥えた人々も驚きを隠せないようだった。

(Full-Count編集部)

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