ホークス8年目の牧原、うれしいプロ初本塁打も「自分の理想の打撃」は…

ソフトバンク・牧原大成【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・牧原大成【写真:藤浦一都】

千賀、甲斐とともに育成同期そろい踏みの活躍

 ソフトバンクの牧原大成内野手が16日、本拠地での西武戦の7回にうれしいプロ初本塁打を放った。さらに、初本塁打を含む猛打賞で3打点と大活躍だった。

 きれいに振り抜いた打球が右中間のスタンド最前列に吸い込まれた。8年目での初本塁打だ。「何が起きたかわからなかったが、審判が手を回していたので…」と自身も驚く一発だったが、試合後には「相手投手の力を利用して打てた。逆方向という意識がある中で、自分の形を崩さずにうまく回ってホームランが打てた」と冷静に振り返った。

 シーズン前半は打撃に苦しみ、なかなか1軍に昇格できなかった。悔しさもある中で、球宴前にようやくつかみ取った1軍切符。打撃コーチから「バットが遠回りしている」という指摘を受け「体を開かずに逆方向に打つ」ことを徹底している。2回裏の第2打席で放ったレフトへのタイムリーがまさにその形。牧原も「あれが自分の理想のバッティング」と語る。続く第3打席も逆方向にヒットを放ったことが、前述の「自分の形を崩さずに」という言葉につながったのだろう。

 牧原は地元・福岡出身の内野手。この日の先発バッテリー、千賀滉大と甲斐拓也とともに2010年の育成ドラフトで入団した。千賀と同じ2012年に支配下登録となり、その翌年に甲斐が支配下となる。それでも「育成同期がその3人しか残っていない。千賀と拓也が活躍する中で、自分だけという思いはあった」という。

 初回2ランの甲斐とはお立ち台で初の共演。そこに千賀の姿はなかったが、7回3失点で7勝目を挙げた。初本塁打だけでなく、育成同期のそろい踏みの活躍で首位を粉砕したことが、牧原にとってきっと思い出深い試合となるはずだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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