昨季覇者ホークスが底力発揮 首位・西武相手に完璧勝利の2連勝スタート

西武・辻監督、ソフトバンク・工藤監督【写真:荒川祐史】
西武・辻監督、ソフトバンク・工藤監督【写真:荒川祐史】

ホークス松田が好相性の十亀から本塁打 工藤監督「持ってる男」

■ソフトバンク 6-1 西武(17日・ヤフオクドーム)

 後半戦の巻き返しへ、大きな連勝を決めた。3位のソフトバンクは17日、首位の西武に2連勝を飾り、後半戦最初のカードの勝ち越しを決めた。

 8本塁打で圧勝した前日の勢いは続いていた。初回2死一、三塁から、内川聖一が左中間に適時二塁打を放って先制すると、さらに2死満塁として7番の牧原大成が右翼線にポトリと落ちる2点適時二塁打。「打った瞬間フライが上がってしまって取られると思ったけど、ライトの追い方を見て落ちると思った。全力で『落ちろ』と思って走りました」。16日にプロ8年目で初めて本塁打を放った男が、この日も第1打席で期待に応えた。

 さらに、6回無死では松田宣浩が中堅に16号ソロを放って追加点。その後も今宮健太の適時打、柳田悠岐の犠飛と、要所でそれぞれが結果を残し、点差を広げていった。投げては先発の石川柊太が7回4安打11奪三振1失点の好投で、5月30日以来の8勝目。投打がガッチリかみ合っての勝利となった。

 試合後の両軍監督が対照的なコメントを残したのが、ホークス松田と西武先発・十亀剣の相性だ。対戦成績は、松田が40打数23安打7本塁打と打ちまくっていただけに、この日の本塁打で改めてそれを証明する形となった。6回の本塁打で打率は.585まで上昇。工藤監督が「相性の良さというか。持ってる男」と満面の笑みを見せれば、敗れた辻監督は「松田の本塁打が一番痛かった。本当によく打たれる。もういい加減にしないと」と、あきれ顔だった。

 昨年の覇者が、前半戦を3位で終えた。しかも、前半戦最後の2試合は日本ハムを相手に10失点、12失点という大敗。首位と6.5ゲーム差という厳しい状況に追い込まれていた。嫌な空気で後半戦を迎える気配もあったが、蓋を開けてみればその屈辱を跳ね返すかのような連勝。しかも、打線爆発の翌日は強力打線を相手に最少失点と、2夜連続の快勝劇だった。18日は北九州での試合。「3連勝できるように、明日も元気いっぱい頑張りたい」と工藤監督。常勝軍団が、底力を発揮し始めた。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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