平野佳寿はDバックス最大の「お買い得な契約」 地元メディアが高く評価

ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】
ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】

Dバックス3つの収穫のトップが平野の獲得

 ダイヤモンドバックス平野佳寿投手が、地元メディアから“最大のお買い得選手”との認定を受けた。地元紙「アリゾナ・リパブリック」電子版が、前半戦を総括する特集記事を掲載。ドジャースとナ・リーグ西地区首位を争うダイヤモンドバックスにとって最大の収穫がブルペン陣の奮闘であり、中でも平野は「素晴らしく、お手頃価格での契約だった」との評価をつけた。

 今季前半戦のダイヤモンドバックスには3つの収穫と3つの課題があると、記事では指摘。3つの収穫には「ブルペン陣の安定したピッチング」「グリンキー、ゴールドシュミットらスター選手たちの期待通りの活躍」「脇を固める選手たちの予想以上の活躍」を挙げた。

 トップに挙がっている安定感あるブルペン陣の中でも、特に「使える予算が限られる中、ヒラノと素晴らしく、お買い得な契約が結べたこと」が、好調の最大要因だとしている。

 平野は2年総額600万ドル(約6億7800万円)の契約を結び、各年100万ドル(約1億1300万円)の出来高がつくため、総額は800万ドル(約9億400万円)になる可能性があるとされる。2017年のMLB平均年俸約410万ドル(約4億6400万円)であったこと、そして26試合連続無失点という球団新記録の活躍をしていることを考えれば、最大でもMLB平均年俸並みの平野は、まさにお買い得だろう。

 平野に加え、レイズから獲得したクローザーのボックスバーガー、さらにはセットアッパーのブラッドリー、チェイフィン、マクファーランドも安定していることが、ドジャースと互角の戦いができている最大の要因だと、記事では分析している。

 同時に、シーズン後半に向けた不安材料として「MLB28位のチーム打率(.229)で得点力に欠ける打線」「グリンキー、コービン以外信頼感がない先発陣」「ラム、オーイングスら期待通りの活躍ができていない選手」を挙げた。

 前半戦のダイヤモンドバックスは得点力のない打線と不安定な先発陣をリリーフ陣がカバーし、ロースコアでの競り合いを制してきた。ポストシーズン争いが佳境に入る後半戦は、今までにも増して平野はじめブルペンに負担がかかる展開が多くなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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