止まらない快進撃で勝率.917 ロッテ・ボルシンガーが勝ち続ける5つの理由

女房役の田村は「今までに組んだことのない、素晴らしいキャッチャー」

(3)女房役の田村との好相性

 来日初完封を記録した6月16日の試合後、ボルシンガーはお立ち台でバッテリーを組む田村龍弘捕手のことを「今までに組んだことのない、素晴らしいキャッチャー。もう自分の中ではナンバー1ですので、彼の力なくして自分の成績がここまで上がらなかったというのを確信しています」と絶賛していた。

 ボルシンガーはドジャース時代、巧みなリードを武器にクレイトン・カーショー投手との名コンビで知られたA.J.エリス捕手や、球界トップクラスのフレーミング技術を持つヤスマニ・グランダル捕手とバッテリーを組んだ経験を持っている。

 また、ブルージェイズではリードとフレーミングの双方で高い評価を受けており、ゴールドグラブ受賞経験もあるラッセル・マーティン捕手ともバッテリーを組んでいた。並み居る名手たちを差し置いて田村を「ナンバー1」と称える理由は、おそらく洞察力とバッテリー間の呼吸の良さにあるのではないだろうか。

 同日のお立ち台では「田村捕手に相手打者の傾向とか対策とか、いろいろ聞いて。彼がいなかったらこれまで自分のピッチングができないな、というぐらいに本当に信頼していますし、彼が居てこその自分だと思っていますので。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とも話していた。

 この言葉を聞く限り、先述した相手の反応を見て巧みに配球を変えていく手法も、田村とのコミュニケーションあってのものである可能性が高そうだ。来日1年目の助っ人にとって、若くして正捕手の座をつかみ、名キャッチャーとしてならした伊東勤前監督から英才教育を受けてきた田村の経験と試合全体を読む力は頼もしいものとなっているようだ。

(4)3ボールから四球を出さずに踏ん張る修正能力

 9イニングを投げた際にどれだけ四球を与えてしまうかを示す指標であるBB/9を見てみると、今季のボルシンガー投手は3.03と、ちょうど平均値である3.00とほぼ同値という結果が出る。ちなみに同じく9イニングでの奪三振を示すK/9は7.02と、こちらも平均の7.00とほぼ同じ。いずれも突出こそしていないが、同時に目立った欠点が存在しないこともうかがえる形となっている。

 6月10日の阪神戦や7月7日の日本ハム戦のように、試合中に制球を乱して3ボールにするケースを多く作る試合もあるが、与四球の数自体は阪神戦が7回を投げて3、日本ハム戦が5回2/3を投げて1と、実際にフォアボールを出してしまうことは多くない。調子が悪くとも自滅せずに打者との勝負に持っていけるところが、大崩れせずに試合を作り続けられる要因のひとつではあるだろう。

本拠地ZOZOマリンとも好相性、ロッテの球団自体との相性も良かった?

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