エ軍GM、投手大谷の実戦復帰時期は明言せず　2つのカギは「独自性」「創造性」

エプラーGMが会見「すごくいいニュースを聞けた」

　エンゼルスのビリー・エプラーGMは右肘靭帯損傷から投手としての復帰を目指している大谷翔平投手の復帰プランについて、ベーブ・ルース以来100年ぶりの二刀流選手という前例の少なさから「ユニークさ」と「クリエイティブさ」という2つのキーワードを全面に押し出す方針を明らかにした。

　20日（日本時間21日）本拠地アストロズ戦の前に記者会見を行い、前日に行われた右肘の再検査の結果、大谷の投球練習再開が許可されたことについて喜びを露わにした。

「すごくいいニュースを昨日聞けた。これからどんどん投げられることがうれしい」

　エプラーGMは笑顔を浮かべる一方で、具体的な実戦復帰期日については「答えられない」と口を閉ざした。

　その理由は、二刀流という直近のメジャーでは前例のない道を歩む大谷の特異性にあるという。

「彼はすごくユニークな選手。投打ともユニークなので、ユニークな準備が求められる。1歩1歩進んでいく。1日ずつ彼の状況を聞きながら評価していきたい。感覚がよければ（投球の）距離や時間を長くする。彼がマウンドにいつ戻るかは、今の時点では答えられない」

　そう語ったエプラーGMは、さらに「クリエイティブに考えないといけない。シーズン中もDH、そして投手としてやってきた。先発試合の前と後には打者としてオフを取っていた。同じような形態で今回もやりたい」と続けた。

　また、打者としての出番を維持するために、2軍での調整登板を経ずに1軍のマウンドに戻った日本ハム時代のように、マイナーリーグでの登板を経ずに公式戦に復帰することも選択肢の1つとしてエプラーGMは挙げていた。

　メジャーの至宝とも呼べる二刀流のスターだけに、リハビリの道も前例なし。エンゼルス首脳陣も投手・大谷復活に独自性と創造性を全面に押し出す方針だ。

（Full-Count編集部）