大谷翔平、バーランダーから初ヒットも再び脱帽「全然やっぱりトップクラス」

バーランダーから二塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
バーランダーから二塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

第2打席に右翼へ豪快な二塁打で一矢

 エンゼルスの大谷翔平投手が21日(日本時間22日)、本拠地アストロズ戦で二塁打2本を放ち、後半戦初となるマルチ安打を記録した。アストロズの先発はサイ・ヤング賞右腕のバーランダー。前回対戦の5月16日(同17日)には4打数無安打3三振と完敗したが、この日は第2打席に右翼へ豪快な二塁打を放った。対戦6打席目でようやく一矢を報いたが、試合後はあらためて「全然やっぱりトップクラスのピッチャー」と脱帽するしかなかった。

 95.7マイル(約154キロ)内角速球を巧みに捉えて二塁打にしても、やはりベテラン右腕には頭が上がらなかった。試合後、大谷はバーランダーについて「見る限り絶好調に見えましたし、球ももちろん素晴らしい。スコアリングポジションに持っていったとしても、きっちり抑えられた」と舌を巻いた。

 違った角度からバーランダーを見ることもできた。前回は無安打3三振で出塁できず、バーランダーの投げる球は打席から正対して見ただけだった。だが、この日は二塁ベースマで到達。背中かから見るベテラン右腕は「ランナーがいてもいなくても、終始ボールが強いですし、投げるところにしっかり投げている。そこはもう全然やっぱりトップクラスのピッチャーだなという感じがした。また後ろから見る感じもすごい勉強になるかなと思う」と、まさにマウンド上に立つ“教科書”のようだった。

 9回先頭の第4打席には、左腕シップから二塁打を右翼へ弾き返した。苦手左腕からも安打が出る頻度が増え、日々の修正が少しずつ結果に表れている。「毎回毎回ほとんど初めての対戦の相手なので、そこは変わらず毎回勉強だと思ってスイングできればなと思っています」と、常に謙虚な姿勢を忘れない。

 今季11度目のマルチ安打をきっかけに、後半戦もバットで存在感を示したい。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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