海上パークに徹夜音楽イベントまで…ホークスが野球と無関係の事業も手掛けるワケ

球界をリードしてきたノウハウを活かして

 ホークスは巨人、阪神に続く12球団3位の観客動員を誇っているが、ヤフオクドームの改修を行うにしても伸ばせるキャパシティには限界がある。加えて1シーズンの主催試合数も決まっているため、野球事業でこれ以上の広がりを期待するのは困難だ。観客動員数を維持するために、これからもさまざまなファンサービスに注力しつつ、野球以外のエンタメ界にも事業を拡大していこうとしている。

 来場者にレプリカユニフォームを配布する「鷹の祭典」も今年で13年目。福岡ダイエー時代を含めれば15年にも及ぶ。また「女子高生デー」からグレードアップした女性ファンのための「タカガールデー」も、今では同様の企画が球界のスタンダードになるなど、ホークスはイベント面で常に球界をリードしてきた。その先見性とノウハウを活かして、エンターテインメント界へと進出していく。

 九州地区では「ホークス サマースプラッシュ」「MUSIC CIRCUS FUKUOKA」「鷹の祭典2018」を含めて「MADE IN HAWKS」というコピーとともにテレビスポットを流してきた。「MADE IN HAWKS」は「あれもこれも、実はホークスが手掛けたイベントなんですよ」ということ集約したキャッチフレーズでもある。

 ここから2020年の新ビルオープンに向けて、どのような「MADE IN HAWKS」が登場してくるのか。ペナントレースでは厳しい戦いが続いているホークスだが、新規事業推進部の戦いはこれからだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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