延長12回制し、連敗止めたオリ福良監督「選手が頑張ってくれた」「明日が大事」

オリックス・福良監督【写真:荒川祐史】
オリックス・福良監督【写真:荒川祐史】

延長10回に抑えに失敗した増井を擁護「信頼は変わらない」

■オリックス 3-2 ソフトバンク(4日・ヤフオクドーム)

 オリックスが苦しみながらも、連敗をストップさせた。4日、敵地ヤフオクドームで行われたソフトバンク戦。延長12回までもつれ込む接戦の末に、武田の決勝犠飛でなんとか白星をもぎ取り、連敗を4で止めた。試合後、福良淳一監督は「選手が最後までよく頑張ってくれた」と、粘って白星を掴んだ選手たちの奮闘を称えた。

 先発のローチが8回途中1失点と好投しながら、打線はソフトバンク先発・松本裕の前に6回までわずか2安打。変わらぬ低調ぶりだったが、主砲の吉田正の起死回生の一発が流れを変えた。7回1死、フルカウントから左中間ホームランテラス席へ16号ソロを放ち同点。試合を振り出しに戻した。

 延長10回、小田の三塁打と福田の中前適時打で1点を勝ち越したが、その裏に守護神増井が代打・長谷川勇に左中間フェンス直撃の適時二塁打を許して、再び同点に。リードを守れなかった守護神だが、なおも1死満塁のピンチでは上林、牧原を遊ゴロに打ち取って何とか同点でしのいだ。

 延長11回を新加入の岩本が無失点に封じると、12回についに決勝点が。四球と犠打、白崎の中前安打で1死一、三塁と途中出場の武田が中犠飛を放ち、これが決勝点。最後は比嘉が1死一、三塁のピンチで、今宮を二ゴロ併殺打に斬って辛くも逃げ切った。ルートインBCリーグの福井から加入したばかりの岩本は6試合連続無失点で、NPB復帰後初白星をマークした。

「増井があそこでサヨナラまで持って行かせなかったところはよかった。増井の諦めないところ。信頼は変わらない。投手はよく投げてくれた。山田もキツイところを抑えてくれたし、岩本もキッチリ抑えてくれた」と逆転を許さなかった投手陣の力投を称えた福良監督。連敗を4で止め、指揮官は「明日が大事じゃないですか。せっかくこういう勝ち方をしたのだから、明日じゃないですか」と語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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