ホークス“初物”打てず再び借金生活 工藤監督「タイミングが取れなかった」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

先発の松本は一発に泣くも7回1失点の好投

■オリックス 3-2 ソフトバンク(4日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは4日、本拠地でのオリックスに2-3で延長戦の末に敗れ、再び借金生活に突入した。先発の松本裕樹が7回1失点の好投を見せたが、打線がオリックスの先発・ローチに手を焼いて1-1で試合は延長戦へ。10回に1点ずつを取り合うも、12回表に再び勝ち越しを許して痛い黒星を喫した。

 ソフトバンク打線が、初対戦のローチにやられた。4回に上林誠知の三塁打と牧原大成のタイムリーで1点は奪ったものの、5回までに3つの併殺を喫するなど、凡打の山を築いた。3番の柳田悠岐、6番に入った内川聖一がともに併殺打を含む5打数ノーヒット。左右の主軸が仕事をさせてもらえなかった。

 工藤公康監督はローチに対して「ちょっと変則的というか、タイミングが取れなかったね」とひと言。「ビデオで見るのと実際に打席に立つのとでは違うからね。見極めるのに時間がかかった」とお手上げ状態だった。

 そのうえで「それは松本くんも同じで、いいピッチングをしてくれていいゲームになったと思います」と自ら7回1失点の松本に話題を移した。

 今季初登板の右腕の好投に指揮官は「球持ちの良さもそうだし、一番は低めにしっかり投げられたところですね。いろんなボール(球種)も投げられるし。今後の起用についてはこれからしっかり考えますが、先発も十分に考えられます」と合格点を与えた。

 初物の投手に手を焼いた打線、加治屋蓮を除いて不安定さを露呈したリリーフ陣。勝率五割ラインから一進一退が続く中で、松本の好投だけが救いとなった試合だった。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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