ソフトバンク連覇に向け黄色信号!? 過去10年のチーム防御率を振り返る

10年前もリリーフ陣が不安定、30登板以上で2点台の投手なし

 現在チーム防御率4点台のソフトバンクだが、最後にチーム防御率4点台(4.05)を記録した2008年シーズンは最下位に終わっている。

 この年のソフトバンクは交流戦で優勝を果たし、上位争いを繰り広げていた。8月が終了した時点で58勝56敗3分の2位だったが、9月は大型連敗を喫するなど、5勝18敗と大きく負け越し。9月のチーム防御率は4.80と精彩を欠いた。

 この年の投手陣は当時エース格だった杉内俊哉が10勝8敗、防御率2.66、和田毅が8勝8敗、防御率3.61と結果を残し、大隣憲司も11勝8敗、防御率3.12とまずまずの成績を残している。

 ただ救援陣は当時抑えだった馬原孝浩が、故障によりフルシーズン戦えなかったこともあり苦しんだ。三瀬幸司が44登板で防御率4.11、久米勇紀が40登板で防御率3.25、ニコースキーが39登板で防御率4.64と、30登板以上で防御率2点台をマークした投手は誰もいなかった。

 2008年も今年と同様にパ・リーグは混戦だったこともあり、8月まで2位にいながら9月に大きく負け越した福岡ソフトバンクは最下位に終わった。当時よりもチームとして成熟しているが、ペナントレースを勝ち抜くうえで、改めて投手陣の重要度が分かるシーズンになっている。

〇過去10年間のソフトバンクのチーム防御率

2008年 4.05
2009年 3.69
2010年 3.89
2011年 2.32
2012年 2.56
2013年 3.56
2014年 3.25
2015年 3.16
2016年 3.09
2017年 3.22

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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