借金2の鷹・工藤監督　満塁併殺、3戦12タコの内川に「打てない時もある」

5回7安打6失点でKOの武田に指揮官「全てがダメとは思わないが…」

■オリックス 6-4 ソフトバンク（5日・ヤフオクドーム）

　5日、ソフトバンクは先発・武田翔太が炎上モードでオリックスに連敗。借金と5位オリックスとのゲーム差がともに「2」となった。

　完封か炎上か。この日も武田の“不思議な法則”は生きていた。2回に吉田正尚の同点弾で完封を逃すと、4回には2つの四球を絡めて2死から4失点。5回にも1点を失い、前半だけで6失点と試合を作れないまま降板した。

　「立ち上がりはこないだとあまり変わらないと思ったんだけどね。3回くらいからちょっと…。ランナー出して四球出してとなると弱い部分が出るのかな、という風に見える。修正しようとする部分は見えたので、すべてがダメとは思わないが結果としては残念」と工藤公康監督。4回の失点は2回に被弾した吉田正への四球がきっかけ。工藤監督は「ホームランを打たれたので慎重になってしまった。バッテリーで『ヒットはOK』くらいでいけたらよかったんだけど。勝負から逃げると相手に付け込まれる」と話した。
　
　打線は上林誠知の先頭打者本塁打や松田宣浩の20号ソロなどで序盤から得点を奪い、8回にも無死満塁からデスパイネの適時打で球場を盛り上げたが、最後は内川聖一が併殺打で1点どまり。内川は初戦で犠飛を放ったものの、このカード3試合で12打数ノーヒットと元気がない。指揮官は「打てない時もある。7月は月間で3割超えているし、1ヵ月（好調が）続く選手は少ない。彼にはキャプテンとしてチームを盛り上げてくれることが大事。打てない時でも、自分で調子を取り戻して輝きを取り戻してほしい」と、主将の復調を願った。

　ここ数試合は借金1になってもすぐに5割に戻してきたが、借金1のラインを越えた今、どこまで踏みとどまることができるのか。「まずは先発が抑えること。若いピッチャーも頑張っているんだから、実績のあるピッチャーにも頑張ってもらわないと」という指揮官。ロッテ、日本ハムと続く火曜日からの上位との対戦が、鷹の正念場となりそうだ。