西武、ハムに大きな勝ち越し 辻監督は中村を絶賛「勇気の出るホームラン」

デストラーデ氏が来場「球場を盛り上げてくれた」

 しかし、「右打者にはいい球を投げるのに、左だとなんでそうなるの?」と辻監督も首をひねったのは、6番・アルシアへの四球。「あそこで四球でランナーを貯められるのが、一番嫌な気持ちになる。3点差だから1発打たれても大丈夫。そういう気持ちなら、もっと楽に投げられる。そこは、このあと話します」。アルシアの走塁死に助けられて失点につながらなかったからこそ、注文をつけることも忘れなかった。

 さらに、8回に齊藤大から2死1塁でワグナーに継投した場面については「(中田にストレートの四球で)ヒヤヒヤものだったよ。一発食らえば同点だしね」と内心穏やかではなかったことを打ち明け、「まあ、今後勝つためには、こういう形も作らなければいけないんだけどね。イニング内で左2人を抑えて、右打者ひとりを抑えてくれればという継投だったんだけど。ゲーム後半の四球はいただけない」と課題のリリーフ陣に苦言を呈した。

 この日は黄金期を共に戦ったデストラーデ氏が来場。試合前に旧交を温めていた辻監督。「うるさくて(笑)。でもよかったです。オーレが来てね。球場を盛り上げてくれて、また勝てたので非常によかった」と戦友に捧げる勝利を喜んでいた。

 苦しい試合が予想されていたホーム6連戦を4勝2敗と勝ち越した西武。来週からはロード6連戦となる。

 指揮官は「これまでの戦いと同じく『一戦必勝』。1試合1試合を大事に戦っていきたいと思いますし、諦めることなく最後まで戦いたいと思います」と最後に表情を引き締めていた。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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