侍U-15代表、台湾に逆転勝ち 決勝打の齋藤「士気が上がる」と禁を破るヘッスラ

2年前には国際大会に出場「あの時の経験が生きている」

 齋藤は初戦から全試合で8番で出場。「8、9番が1、2番の役割を果たしてくれるとチームは強くなる」という清水隆行監督の狙い通りの働きを続けている。ここまで6試合を終え、12打数6安打、打率5割、4打点、8四死球。「僕は打撃よりも守備の選手だが、何とか出塁しようという気持ちでやっている」。16年には、米国で行われた「カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会」の日本代表に池田とともに選ばれて優勝しており「あの時の経験が生きている。海外の選手は制球はあまり良くなく、動くボールもあるので、体を開いて本塁打を狙うのではなく、センターから右を狙ってライナーで強い打球を打つことを心がけている」と胸を張った。

 清水監督も「台湾は非常にしっかりした野球をする。序盤はかなり苦しんだが、劣勢の中、攻守において粘り強く戦ってくれた。6回が見事な攻撃だった。選手たちのつないでいこうという意識の結果。打ちたい気持ちを押し殺しての四球、追い込まれてからの内野ゴロと、本当によく自分の役割を考えた上で全うしてくれた」と、チームプレーに徹した選手たちを称えた。

 明日17日(日本時間18日)は地元パナマが相手。日本はまだまだ負けられない戦いが続くが、若き侍たちはつなぐ野球を合言葉に勝利を重ね、決勝への扉に手をかける。

 なお、16日を終えてのスーパーラウンドの成績は以下の通り(グループラウンドを突破した同組チームとの対戦成績も含む)。

日本 2勝1敗
キューバ 2勝1敗
米国 2勝1敗
パナマ 2勝1敗
台湾 1勝2敗
ドミニカ共和国 3敗

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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