西武山川、48本塁打&125打点ペースで2冠も射程内 目指す“先代4番”超え

西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

昨季8月から3か月連続で月間MVP獲得

 その豪快なスイングから放たれる規格外の弾道は、もはや説明不要の領域に突入していると言えそうだ。西武の山川穂高内野手が、2冠王を視野に入れるペースで本塁打と打点を量産している。本塁打王6度という球史に残るレベルの実績を持つ中村剛也選手から獅子の4番の座を受け継いだ大砲は、ここからさらにペースを上げ、先代を超えるほどの驚異的な成績を収められるだろうか。

 中部商業高校、富士大学を経て2013年のドラフト2位で西武に入団した山川は、1年目からイースタンの本塁打王を獲得。1軍でもいきなり2本塁打を放ったものの、打率.100とプロの壁に当たる形になった。翌年は1打席の1軍出場に終わってしまうが、2016年にはわずか49試合で14本塁打を放ち、持てる長打力の一端を示してみせた。

 続く2017年も序盤から出場機会を得たが、打率.111と極度の不振に陥って4月末に1軍から遠ざかることに。7月頭に再び1軍に合流してからも約1か月は打率2割前後を推移していたが、8月に入ってからついに覚醒。8月2日から5日までの4日間で10安打を放つ固め打ちを見せ、長打力と確実性を併せ持ったバッティングを1軍の舞台でも発揮していく。

 8月末からは4番を任される機会も増えていき、9月7日からは完全に4番に定着。8月と9・10月の2か月連続で月間MVPを受賞するなど、終盤にはリーグ全体を見渡しても傑出した打棒を披露した。最終的には78試合と年間試合数のほぼ半分の出場に留まりながら、打率.298、23本塁打、61打点という数字を残し、翌年以降に向けて大きな期待感を抱かせるシーズンとした。

 こうして迎えた今季も山川の勢いは止まらず。3・4月には24試合で打率.337、28安打、11本塁打、33打点と大暴れを見せる。得点圏打率は.560という驚異的な数字を残しており、前年から引き続いて3か月連続の月間MVPにも輝いた。

4番に定着した今季はキャリアハイを更新中

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