侍U-15代表から杉下、唯一の中2・福原がベストナイン選出「もっといい選手に」

U-15日本代表の福原聖矢【写真:Getty Images】
U-15日本代表の福原聖矢【写真:Getty Images】

二塁手の福原は盗塁王も、DH杉下は「この先につなげていきたい」

 パナマで開催されていた野球の15歳以下の世界大会「第4回WBSC U-15ワールドカップ」が19日(日本時間20日)閉幕し、4位に終わった日本代表の福原聖矢捕手(安仁屋ヤングスピリッツ)が二塁手で、杉下海生内野手(泉佐野リトルシニア)が指名打者で、それぞれベストナインに選出された。福原は5盗塁で盗塁王にも輝いた。

 福原はチーム唯一の中学2年生ながら、2番として進塁打を放つなど、つなぎの役割を果たし、打率.261、チーム2位の7打点、そして5盗塁(今大会は上位4チームだけ1試合多くなってしまうため、決勝と3位決定戦の結果は記録に含めず)。守備でも何度も好プレーを見せ、攻守でチームを救った。チーム唯一のダブル受賞には驚きの様子。「持ち味の走塁と、低い打球で出塁することはできたと思う。1つ上の世代と一緒にできたのは本当に幸せだった。メダルを取れなかったので喜びは半分以下だけど、打点が取れたのはよかった。もっといい選手になって、またこのユニホームを着られるように頑張りたい」と思いを語った。

 また、「9番・DH」としての出場が多かった杉下は打率.438、チーム最多の8打点、3盗塁。出塁率5割の高い数字を残し、上位打線へのつなぎの役割を果たした。清水隆行監督からは「8、9番で1番につないでほしい」と言われていたと言い「チーム一丸となって点が取れた時は嬉しかった。塁に出ることが僕の役割だと思っていたので、何とか役割を果たせたんじゃないかと思う」。

 一方で、海外の選手とは力の差を感じたといい「パワーでは全く歯が立たないが、走塁や小技の犠打は日本は強みだと思うので、もっと生かしていきたい。ここで味わった悔しさや楽しさを生かして、この先につなげていきたい」と話した。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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