依然続くプロ野球人気 ロッテ、西武、中日、ヤクルトが観客動員好調
中日は松坂人気で大幅増6.3%、巨人、広島、DeNAは飽和状態か
◯セ・リーグ1試合当たりの平均観客動員数 2018年/2017年、増減の%
1阪神 4万1463人/4万2148人 -1.6%
2巨人 4万1408人/4万1675人 -0.6%
3広島 3万671人/3万670人 +0.0%
4中日 2万9678人/2万7927人 +6.3%
5DeNA 2万8156人/2万7880人 +1.0%
6ヤクルト 2万7125人/2万5871人 +4.8%
セ・リーグ全体 3万3023人/3万2690人 +1.0%
中日が6.3%と大幅な増加。近年、ナゴヤドームの観客動員は低迷していたが、挽回した。春先のキャンプから観客増が続いているが、松坂大輔効果ではないかといわれている。
ヤクルトも4.8%と大幅増。前年は、球団ワーストの96敗を記録したが、今年は現時点で2位。チームの健闘と、青木宣親の復帰、山田哲人の活躍が増加の要因か。
阪神は-1.6%の減少。これは明らかに雨天中止試合の影響だ。急遽、組まれる振り替え試合はどうしても観客数が減る傾向にある。阪神は今後も振り替え試合が10試合以上予定されている。減少傾向は続くだろう。巨人は-0.6%と微減。東京ドームの動員率は常時90%を超えている。飽和状態に近いために、これ以上伸びないのが現状だ。
広島とDeNAも横ばいが続く。この2球団は今、ネットでチケットが販売されるとすぐにソールドアウトになる。最もチケットが取りにくい。動員率はともに93%前後とこちらも飽和状態に近づいている。横浜スタジアムは昨年12月に6000席を増設する工事に着工しているが、席数を増設しない限り、この2球団も伸びしろは少ない。
セ・リーグは2017年は1402万4019人だったが、今季は1416万人程度になりそうだ。
NPB全体を見ると
◯NPBトータル 2万9683人/2万9300人+1.3%
と1.3%の増加。NPBは昨年、実数での観客動員の発表を始めた2005年以来最多の2513万9463人を記録したが、今季はこのペースでいけば2546万人と、動員数を更新しそうだ。
今季は台風が非常に多く、天候による影響が懸念されるが、プロ野球人気は依然続いていると見ていいだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)