前田健太が2回完璧救援 敗戦も指揮官は手応え「とても大きな価値がある」

2回を投げ4奪三振無失点の好救援をみせたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
2回を投げ4奪三振無失点の好救援をみせたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

配置転換から2度目の登板で快投、ロバーツ監督「非常に素晴らしかった」

 20日(日本時間21日)の本拠地カージナルス戦に4番手で登板し、2回無安打無失点4奪三振と完璧な投球を見せたドジャースの前田健太投手。同点で登板した守護神ジャンセンが2本塁打を浴び、3-5で敗れた試合の中で輝きを放った。デイブ・ロバーツ監督は「非常に素晴らしかった」と称えている。

 前田は1点ビハインドの7回から登板すると、2三振を奪い3者凡退の快投。打線がその裏に同点に追いつくと8回も続投し、このイニングも2三振を奪って3人で片付けた。“6者凡退“の快投。勝利にはつながらなかったものの、前田を救援に配置転換したチームの期待に応える内容だった。直球は常時93マイル(約150キロ)、最速94マイル(約151キロ)を記録し、スライダー、チェンジアップともに切れ味は抜群だった。

 ロバーツ監督は試合後に「マエダは非常に素晴らしかった。重要な場面で2イニングをしっかり投げてくれた。食らいついていけたし、勝機を与えてくれた。彼はとてもシャープだったと思う。球速も93マイルが何球か出ていた。攻めの投球をしていた。スライダーもキレがあったし、スプリットチェンジも実に素晴らしかった」と絶賛。さらに「あれこそが我々が考えている今の彼にとっての役割だ。とても大きな価値がある」とも話した。

 昨季、ポストシーズンで9試合に救援登板し、2勝0敗、防御率0.84と大活躍した前田。今季も世界一へのキーマンとなることは間違いない。ロバーツ監督も確かな手応えを感じたようだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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