投打のベテランが偉業達成へカウントダウン 「1000」と「2000」が持つ意味

史上52人目の2000本安打を目指すロッテ・福浦和也

 2人目は、史上52人目の2000本安打まで、あと「11」と迫っている福浦和也。岩瀬仁紀、西武の松井稼頭央に次ぐ3番目の高齢選手だ。今年12月には43歳になる。

現役選手の通算安打数

1新井貴浩(広)2196安打(1999-2018)
2松井稼頭央(西)2088安打(1995-2018)
3阿部慎之助(巨)2070安打(2001-2018)
4鳥谷敬(神)2058安打(2004-2018)
5内川聖一(ソ)2043安打(2001-2018)
6荒木雅博(中)2037安打(1997-2018)
7福浦和也(ロ)1989安打(1997-2018)

 福浦は習志野高校から1993年ドラフト7位で千葉ロッテに入団。地元出身の生え抜き選手として長く活躍してきた。2001年には首位打者、一塁守備の名手としてゴールドグラブ3回、ベストナイン1回の受賞を誇るが、2009年を最後に規定打席に到達していない。

 2000本安打は厳しいかと思われたが、井口資仁新監督の理解もあり、今季も現役を続けている。今季開幕時点ではあと38安打だったが、今季は63試合126打数27安打0本9打点、打率.214を記録。大台突破まであと11本に迫っている。

月間成績

3、4月 24試63打13安0本4点 率.206
5月 9試11打1安0本1点 率.091
6月 8試14打1安0本0点 率.071
7月 16試30打10安0本3点 率.333
8月 6試8打2安0本1点 率.250

 開幕戦は7番指名打者で先発出場し、幸先よく1安打を放った。3、4月はスタメンでの起用も多かったが5、6月は代打中心。ともに1安打しか打てなかったが、7月に入って安打が増え、スタメン起用も増えた。

 あと11安打は全盛期の福浦であれば、なんでもない数字だっただろうが、今は微妙な数字ではある。ロッテも現在、4位でポストシーズン進出に望みをつないでいる。今も球場で福浦の名前がコールされるとひときわ大きな歓声が沸く。福浦が活躍すれば、その可能性は高まるはずだ。

 岩瀬仁紀、福浦和也。野球人生の最後の輝きをかけた「勝負の秋」が始まろうとしている。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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