広島、劇的サヨナラでM24 緒方監督ご満悦「着実に底力が付いてきている」

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

7点差をひっくり返す逆転劇で優勝へのマジックは24

■広島 9-8 ヤクルト(23日・マツダスタジアム)

 広島は23日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に9-8でサヨナラ勝ちし、優勝へのマジックを24とした。7点ビハインドを跳ね返しての劇的勝利に、緒方監督は「これまで数々の試合を経験してきたけど、一番の思い出の試合になるでしょう」と、興奮した様子だった。

 先発の岡田が山田に満塁本塁打を浴びるなど、4回までに0-7と一方的な展開となった。それでも5回にソフトバンクから移籍した曽根のプロ初安打、初打点となるタイムリー三塁打などで2点を返すと、6、7回にも得点を重ね、5対8と3点ビハインドで9回を迎えた。

 ヤクルトは抑えの石山を投入し、先頭打者の曽根は中飛に倒れたが、続く野間のショートへのゴロがきわどいタイミングとなり、一度はアウトの判定もリクエストの結果、内野安打となった。ここからバティスタが安打でつなぎ、丸が起死回生の同点3ラン、続く鈴木の一発で劇的勝利となった。

 緒方監督は「誠也もすごいけど、丸の一発がね」と同点弾の3番打者を称賛し、「球場の後押しもあったけど、こんな試合ができるのは、チームとして着実に底力が付いてきている証拠だと思う」と、チームの成長を喜んだ。

「全員が勝利を目指して、最後まで諦めない素晴らしい試合でした」と、最後まで興奮気味に話した緒方監督。今季一番と言うべき劇的勝利で、確実視されているリーグ3連覇が、決定的となった試合になりそうだ。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY