4番が打った! 川端2安打1打点で侍ジャパン女子代表グループB1位通過

若いチームの精神的支柱、ライバル米国黒星も表情緩まず

 第4戦までも8打数4安打1打点と調子は悪くなかった。それでも期待される場面で走者を返す1本が出ないことがもどしかしかった。「打ち損じたりして、仕留めきれていなかったので、動画を見直して、下半身をもっと安定させようと練習から意識しました。1球で仕留める気持ちでいきました」と振り返った。

 前回大会より平均年齢が2歳以上若返ったチームは、辛勝したカナダ戦とキューバ戦を経験して着実に成長している。「最初は点を取られるとヤバイ、ヤバイという感じでしたが、今日は2-1になっても落ち着いてプレーしていました。予選の最後でこういう試合運びができたことは次につながると思います」と川端はうなずいた。

 日本のチーム状態が上がってきたところで、思わぬニュースが飛び込んできた。ライバルの米国がこの日、グループAでチャイニーズ・タイペイに黒星を喫したのだ。出場全12チーム中、全勝は日本だけ。6連覇への道筋が見えてきたかに思えるが、ワールドカップを知り尽くした主砲の表情が緩むことはなかった。「私たちも足元をすくわれないようにしないと。野球は何があるかわかららないですから。本当に目の前に1球1球に集中していきます」と力を込めた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY