大谷翔平、左腕からも圧巻の一発 被弾の相手投手も“修正力”称賛「良い打者」

16号ソロホームランを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
16号ソロホームランを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

松井氏に並ぶメジャー1年目16本塁打、相手左腕マイナー「彼は修正した」

 エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)の敵地レンジャーズ戦に「2番・DH」でスタメン出場し、6回に16号ソロを放った。メジャー1年目のホームラン数は2003年の松井秀喜氏(ヤンキース)に並び、日本人歴代2位タイに。城島健司氏(マリナーズ)が2006年に記録した日本人1年目の最多本塁打記録(18本)にも「2」と迫った。

 大谷はこの試合、4打数1安打1打点に終わり、チームは2-4で敗れた。それでも、左腕相手にメジャー初本塁打を放った二刀流右腕について、マイク・ソーシア監督は地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」の記事の中で「ショウヘイは見逃さなかった」と甘いボールをしっかり捉えた打撃を称賛。また、MLB公式サイトでは、被弾したレンジャーズのマイク・マイナー投手が「間違いなく、彼は修正した。良い打者だ」と称えていたことを伝えている。

 この試合の前まで対左腕は打率.177、OPS(長打率と出塁率).524と苦手にしていた大谷。しかし、マイナーに2打席連続見逃し三振に倒れて迎えた6回に、修正力を見せつけた。

 1-4と3点ビハインドで迎えた6回。先頭で打席に立つと、4球目のスライダーを完璧に捉えた。外野手も呆然と見送った右中間への特大弾。敵地では今季4本目の本塁打が、左腕相手に記念すべき初の一撃となり、マイナーをマウンドから引きずり下ろした。

 マイナーはこの試合、5回0/3を3安打2失点7奪三振で降板となったが、11勝目を挙げた。今季防御率は4.31と月並みな左腕だが、伝説の名投手並のある数字をマークしているという。WHIP(1イニングあたりの与四球+被安打)という指標で「1.1」を記録。現在ア・リーグ8位の数値だが、MLB公式サイトによると、レンジャーズで25試合以上先発した投手でWHIP「1.1」以下を記録したのは5人目だという。伝説の名投手ノーラン・ライアン(1989~91年)、ファーガソン・ジェンキンス(1974、78年)、バート・ブライレブン(1976年)という殿堂入り選手3人、そして、現カブスのダルビッシュ有投手(2013年)だ。

 そんなマイナーは本塁打を放った大谷について、「間違いなく、彼は修正した。良い選手だし、良い打者だよ」と抜群の修正力を評価している。

 一方、これまで相手先発投手が左腕の試合で大谷をベンチスタートにすることが多かったマイク・ソーシア監督が、試合前に「我々はショウヘイに信頼を寄せている。左腕相手に打つ唯一の方法は試合の打席に立って、経験を積むしかない。アルバートが離脱してしまった今、左腕相手にもっと打席に立つチャンスが増えると思う」と語っていたと同サイトはレポート。また、「オレンジ・カウンティ・レジスター」は試合後、ソーシア監督が「マイナーは最初の2打席でショウヘイに対して厳しい球を投げていたが、あのスライダーはプレート上に残ってしまっていた。それをショウヘイは見逃さなかった」と大谷を称賛していたことを伝えている。

 圧巻の一撃で示した高い修正力。シーズン最終盤で、大谷は左腕相手に豪快なバッティングを続けることができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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