大谷翔平の右肘再負傷を感じさせぬ打棒爆発に米記者呆然「現実離れしている!」

2本塁打を放つ大活躍を見せたエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
2本塁打を放つ大活躍を見せたエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

手のひら返しのパッサン記者も改めて感服

 エンゼルス大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地レンジャーズ戦に「3番・DH」でスタメン出場。球団は、試合前に新たな右肘靭帯損傷でトミー・ジョン手術を勧めていることを発表したばかりだったが、打席では2本塁打・4安打・1盗塁と怪我を感じさせない圧巻の活躍を見せつけた。アメリカを落胆させた悲報直後の無双ぶりに、地元記者は一斉に最敬礼している。

 まさにオオタニ無双だった。第1打席は四球、第2打席は三塁内野安打、第3打席には2戦連続となる17号ソロを右翼へ運んだが、大谷はこれで終わらない。第4打席に左腕から中前打を放つと二盗を敢行。第5打席には、日本人メジャー選手1年目では最多タイとなる18号2ランを右翼席最前列に叩き込んだ。

 今季2度目の1試合2本塁打で、城島健司氏(マリナーズ)が持つ日本人メジャー1年目最多本塁打記録に軽々と並ぶと、米スポーツ専門局「ESPN」のデビッド・スコーエンフィールド記者は、思わず「Ohtani!」ツイート。「トミー・ジョン手術を回避できない可能性が高いという打ちひしがれるような知らせを受けたショウヘイ・オオタニは、今夜の試合で2本塁打4安打。選手が個人レベルで見せる今季最も素晴らしいパフォーマンスの1つだ。何て素晴らしいアスリートなんだ」と脱帽している。

 オープン戦で適応に苦しんだ大谷を酷評しながら、開幕後の大活躍を受けて一転、公開謝罪に出た米「Yahoo!スポーツ」の名物コラムニスト、ジェフ・パッサン記者もツイッターで驚嘆の声をあげた。

「午後:ショウヘイ・オオタニについて、エンゼルスがトミー・ジョン手術が必要と発表。夜:ショウヘイ・オオタニは4打数4安打&2本塁打で、ルーキーシーズンのOPSを.946まで伸ばす。オオタニについてはたくさんの魅力があるが、その中で重要な部分は、とんでもないほど比類なき才能に恵まれているということだ」と、改めて感服している。

 AP通信のグレッグ・ビーチャム記者もツイッターで「ショウヘイ・オオタニがトミー・ジョン手術が必要かもしれないと知らされた後の初戦で、4打数4安打で1四球、2本塁打、4得点、1盗塁。最高にアッパレだ」と驚嘆した。

 米全国紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者は、「ショウヘイ・オオタニはエンゼルスがトミー・ジョン手術が必要と発表してから、4打数4安打で2本塁打、3打点。彼が健康だったらどんなことをやってのけるのか、想像できる?」とツイート。

 米3大ネットワークの1つ「ABCテレビ」のブラッド・ガッリ記者も、「ショウヘイ・オオタニは昼間、トミー・ジョン手術が必要と知った。その夜にホームラン2本。現実離れしている!」とツイッターで衝撃を伝えている。

 ショッキングな悲報を知った当日に、最高の打撃を見せた大谷の底知れぬ凄みに、地元記者も呆然とするしかない様子だった。

(Full-Count編集部)

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