ソフトバンク、千賀で手痛い黒星 工藤監督「この負けをみんなで受け止めて」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

打線もローチを攻略できず“スミ1”負け

■オリックス 3-1 ソフトバンク(7日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは7日、8月無敗の千賀滉大を先発に立てながらオリックスに手痛い黒星を喫した。数少ない9月のホームゲームの初戦。先発は8月4勝負けなしの千賀滉大。ソフトバンクは、そんな“負けてはならない試合”を落とした。

 3回、千賀が自らの送球エラーでピンチを作ると、山足達也にプロ初本塁打となる3ランを献上。8回を投げて失点はその3点のみと試合は作ったが、打線が千賀の粘りに応えることができない。オリックスの先発・ローチを打ちあぐねたうえに、好機での走塁ミスなども絡んで得点は初回の1点のみに終わった。

 試合後の工藤公康監督は、千賀について「ピッチャーというのは失投もあるし、試合の中で失投をなくせというのは無理。思いどおりにいかなかったところもあると思いますが、8回3失点は評価していい。(犠打処理の送球エラーは)もったいなかったですね。セカンドで刺せるという思いがあったと思いますが、そこはまた練習してもらいましょう」と淡々と語った。

 またローチに手を焼いた打線については「動くボールにてこずっていましたが、こういうゲームもあります」とした後、「この負けをみんなで受け止めて、明日やり返すという強い気持ちをもつことが大事」と前を向いた。

 試合の大きなポイントになったのは5回の走塁死だ。1死二塁から明石健志がセンター前にクリーンヒットを放ったものの、二塁走者の上林誠知が三塁を回ったところで慌てて引き返して憤死。大きなチャンスを逃すとともにオリックスの継投策を楽にさせてしまった。

 三塁の村松有人コーチの指示が曖昧だったようにも思えたが、工藤監督は「止めたのは見えたが、止めるタイミングだと思う。その辺はまだ話を聞いていないので、これから話をします」というにとどめた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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