次世代のために… 吉田輝星、3位決定戦登板志願「力を振り絞って」

台湾戦から一夜明け、練習に臨んだ侍ジャパンU-18代表・吉田輝星【写真:福谷佑介】
台湾戦から一夜明け、練習に臨んだ侍ジャパンU-18代表・吉田輝星【写真:福谷佑介】

今大会の3位以内が来年のワールドカップの出場権を掴む

 宮崎市内で行われている「第12回 BFA U18アジア選手権」は8日、大会5日目を迎えたが、侍ジャパンU-18代表が戦う予定だった中国戦は雨のため中止となった。すでに韓国、チャイニーズ・タイペイの決勝進出が決まっているために、1試合を残したままスーパーラウンドは打ち切りに。9日に決勝と3位決定戦が行われることとなった。

 雨天中止を受け、木の花ドームで約2時間、練習に汗を流した侍ジャパンU-18代表。前日のチャイニーズ・タイペイ戦、95球を投げた5日の韓国戦から中1日で登板し、5イニングを投げて決勝の2点を奪われた吉田輝星(金足農)は入念にストレッチなどを行い、体をほぐした。

 敗戦のショックを隠しきれなかった前日の試合後だったが、宿舎に戻った後にチームメートのいつもと変わらない姿に心を落ち着けられたという。「落ち込んでいたんですけど、みんなが話してくれて、だいぶラクになりました」と吉田。残るは3位決定戦の1試合だけとなり「2試合とも自分が崩して負けている。監督さんの顔に泥を塗ってしまっていますし、力を振り絞ってやりたいと思います」と語り「投げたいです」と、中国との3位決定戦への登板にも意欲を示した。

 今大会の3位以内には、来年、韓国の釜山で行われる予定の「第29回 WBSC U-18ワールドカップ」の出場権が与えられる。4位となれば、これに出場できなくなる可能性がある。「勝たないと、世界大会が無くなる。次世代につなげて行くためにも。最低限のことはしないといけない。あとに残していきたい」。“後輩”たちのためにも、最後まで右腕を振る準備をしていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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