巨人・岡本が球団史上2位の若さで30本塁打記録 通算1本から覚醒した和製大砲

坂本は21歳9か月で30号を記録

 岡本和真は、巨人史上2番目に若い30本塁打者。25歳以下で30本塁打を打った打者はこれで15人となった。年齢は各年の10月1日時点のもの。

1位21歳9か月 坂本勇人2010年 144試609打171安31本85点 率.281
2位22歳3か月 岡本和真2018年 126試478打151安30本93点 率.316
3位22歳3か月 松井秀喜1996年 130試487打153安38本99点 率.314
4位22歳4か月 王貞治1962年 134試497打135安38本85点 率.272
5位23歳3か月 松井秀喜1997年 135試484打144安37本103点 率.298
6位23歳4か月 王貞治1963年 140試478打146安40本106点 率.305
7位24歳2か月 原辰徳1982年 130試494打136安33本92点 率.275
8位24歳3か月 松井秀喜1998年 135試487打142安34本100点 率.292
9位24歳4か月 王貞治1964年 140試472打151安55本119点 率.320
10位24歳5か月 高橋由伸1999年 118試454打143安34本98点 率.315
11位25歳2か月 原辰徳1983年 130試500打151安32本103点 率.302
12位25歳3か月 松井秀喜1999年 135試471打143安42本95点 率.304
13位25歳4か月 王貞治1965年 135試428打138安42本104点 率.322
14位25歳6か月 阿部慎之助2004年 108試379打114安33本78点 率.301
15位25歳10か月 青田昇1950年 137試557打185安33本134点 率.332

 1位は坂本勇人。22歳の誕生日前に30本塁打を記録していた。岡本和真と松井秀喜は同じ6月生まれだが、松井は12日、岡本は30日が誕生日。岡本が史上2位の若さになる。そうそうたる顔ぶれが並ぶ。王貞治は24歳の年に、長くNPB記録だった55本塁打を記録している。

 なお、長嶋茂雄はルーキーの1958年に、22歳7か月で29本塁打を打ったが、一塁を踏み忘れた「幻のホームラン」が1本あったために、このランキングには名前がない。

 岡本は現在93打点。巨人は12球団で最も消化試合数が多いが、それでもまだ17試合残っている。100打点越えは間違いないところだ。また打率も3割を超えている。3割30本100打点が現実的な数字になっている。巨人で3割30本100打点を最も若くして記録したのは、1997年の松井秀喜の23歳3か月だが、今季の岡本はこれを更新する可能性が高い。

 昨年までわずか1本塁打、将来を嘱望されながらチャンスをものにすることができなかった岡本だが、6月2日に巨人の89第4番打者に座ってからは、堂々たる打撃を見せて「不動の4番」になっている。ON、松井秀喜、原辰徳、阿部慎之助など、球史に残る強打者への道を歩みだした岡本の今後の活躍に期待したい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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