ホークス前日一転“1点勝ち” 工藤監督「ホームで勝ち越せたのは大きい」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

10勝目のバンデンを絶賛「安心して見ていられた」

■ソフトバンク 1-0 オリックス(9日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは9日、本拠地オリックス戦を1-0で辛勝。12点差で大勝した前日とは対照的に、虎の子の1点を守り抜くしぶとさを見せた。

 ソフトバンクは序盤から毎回ランナーを出しながら、拙攻続きで得点が奪えない。2回の無死一、三塁の絶好のチャンスも無得点に終わった。ようやく5回に今宮健太のタイムリーで1点を先制したソフトバンクは、この貴重な1点を守り抜いてオリックスに連勝した。

 先発のバンデンハークが、拙攻で相手に傾きそうな流れを必死に食い止めた。6回までヒット1本のみの“準完全”。7回のピンチも粘り強く投げて得点を許さなかった。工藤公康監督は「まっすぐの制球も良かったし、変化球も低めにいっていたので、安心して見ていられました。球威もあったし、本人の中で少しずつコントロールに自信を持ってきていると思います」と称賛。

 バンデンハークは「今年は工藤監督が自分のためにたくさんの時間を割いてくれている」と感謝の気持ちを示したが、指揮官は「僕もピッチングコーチもアドバイスはしますが、本人が意欲を持ってやってくれていることが(試合に)出ていると思います。何よりもバンデンが一生懸命やっていることが結果につながっていると思います」と、バンデンハーク自身の努力を認める。

 好投が続くミランダをはじめとする助っ人たちの活躍に関しても「バンデンの刺激になっているところはあるでしょうが、その中でも結果を残すことは難しいこと。こうして結果につなげていることがすばらしい」と指揮官は称えた。

 今後は仙台を皮切りに8試合、約2週間の遠征が続く。「ホームで勝ち越せたのは大きい。長い遠征になりますが、負けられない試合が続くのでとにかく1戦、1戦。勝っても負けても、次の日に向けてやっていくということが大事」と囲み会見を締めくくった。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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