シーズン終盤で好調の田中将大を辛口NY紙が信頼「POへの大きな原動力」

終盤戦での安定感が光るヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
終盤戦での安定感が光るヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

ここへ来て安定した投球続ける田中に期待「先を夢見させてくれる」

 ヤンキースの田中将大投手が、シーズン終盤を迎えるにあたり、周囲からの評価を上げている。7日(日本時間8日)に行われた敵地マリナーズ戦では、8回を3安打10奪三振無失点の快投で11勝目(5敗)をマーク。マリナーズの強打者ロビンソン・カノも、圧巻の投球に“白旗”を上げたほどだ。ア・リーグ東地区ではレッドソックスが快進撃を続けているため、ヤンキースはワイルドカード(WC)でのプレーオフ進出が有力視されているが、地元紙「ニューヨーク・ポスト」では「復活したタナカはどのように10月のヤンキースで貢献できるか」と題した特集を組み、田中がチームとファンに与える効果について言及した。

 記事では、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は一発勝負のWCゲームでの先発投手について「ここ数週間で誰が投げるか決まるだろう」と話したことを紹介。エースのルイス・セベリーノ、左腕JA・ハップと並び、田中も候補に挙げた。

 田中は10勝目を挙げた1日(同2日)タイガース戦でも7回1失点、黒星は喫したものの8月27日(同28日)ホワイトソックス戦では7回4失点と粘投した。体力的に厳しくなるシーズン終盤になって7回以上を投げられる先発投手は貴重な存在。しかも効果的な投球内容で白星をもたらしてくれれば、何も文句はない。

 記事では「もしヤンキースがプレーオフでつまづくと疑心暗鬼になっているファンがいたら、セーフコフィールドで行われた試合はかなり心強いものとなっただろう」と、田中の投球がファンに“安心感”を与えたと指摘。さらに「ヤンキースとその神経質なファンに、最悪のシナリオを考えるのではなく、上手くいくかもしれないと、先を夢見させてくれる」とポジティブな気分にさせる要因になるとした。

 田中について「右腕はかつてチームのエースであったが、もしかしたらまたそうなる途中なのかもしれない」と大きな期待を寄せるニューヨークメディア。田中はファンに夢を見させるだけではなく、現実のものとしてプレーオフ進出、ワールドシリーズ優勝をニューヨークの街に届けることができるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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