6年前の“大谷伝説”、カナダメディアが回顧も…「最高の投手はフジナミだった」

「当時の彼らの最高の投手はシンタロウ・フジナミという名前だった」

「当時の彼らの最高の投手はシンタロウ・フジナミという名前だった。結果とパフォーマンスの両面でね。彼は右腕で日本プロ野球のドラフト1位の選手だったんだ。彼は日本のロースターで本物のエースだった。4つの球種を持ち、球速は92、93、94マイル(約148、149、151キロ)に到達していた。大会でも彼らは多くのイニングを投げさせていた。オオタニは伸び代抜群の投手という感じだったよ」

 記事の中でこう振り返ったのは、当時のカナダ監督のグレッグ・ハミルトン氏。カナダ代表では、投手としては大阪桐蔭高校で春夏連覇を果たした藤浪の方が「格上」と評価していたという。ただ、実際にカナダ戦の先発マウンドに上がったのは藤浪ではなく、大谷だった。

 現在、タイガース傘下のマイナーでプレーするジェイコブ・ロブソン外野手は1番打者で大谷と対峙。「あの打席のことは、はっきり覚えているよ。彼と対峙したのは僕が最初だったんだ。1番打者で四球だった。凄いボールを投げていたよ」と振り返っている。一方で、大谷はクリーンナップで打席に入っていたが、カナダで先発を務めたライアン・ケロッグは「みんな高校では(二刀流を)やっているけれど、代表レベルでは誰もいない。あんな投球ができて、クリーンナップも打てるぜ、っていうのは本当にスペシャルな才能だよ」と、その印象について語ったという。

 大谷はこの試合、失点を重ねて降板となったものの、その後レフトの守備についた。ホッジスはこれについて「マウンドからレフトに行ったヤツなんて見たことがないよ。あんなことは13歳ぐらいでしか起こらないんだ」と記事の中で呆れ気味に語っている。

 日本はこの試合、延長10回にホッジスに決勝弾を許して敗戦。だが、“大谷伝説”を目の当たりにしたハミルトン元監督は特集の中で「あんな選手はほとんど見ることはないんだ。彼が日本でやり遂げたこと、そして、野球の最も高いレベルで実現していることに対して、私は驚きはないんだ」と話している。米国で巻き起こしている二刀流センセーションにも納得の様子だった。

(Full-Count編集部)

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