元サイ・ヤング賞投手も驚かせた大谷翔平の“高速三塁打”「これはロケットだ!」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

本塁を目指す勢いで快足を飛ばした大谷

 エンゼルス大谷翔平投手が8日(日本時間9日)、敵地ホワイトソックス戦で9回の第5打席に走者一掃の右翼線三塁打を放った。満塁ランニングホームランが狙えるかという高速の打球に、敵地メディアは「これはロケットだ!」と脱帽している。試合は12-3でエンゼルスが大勝した。

 強烈な当たりだった。6-3で迎えた3点リードの9回無死満塁。大量得点の絶好機に大谷に打席が回ってきた。第3打席と第4打席は左腕を相手に凡退。だが、ここで大谷のバットが目覚めた。左腕フライの2球目カットボールを捉えると、高速の打球は右翼線ギリギリに入るヒットとなった。打球が外野を転々とする中、大谷は快足を飛ばして一気に三塁へ。さらには本塁を狙おうかという姿勢も見せたが、ストップした。

 走者一掃の高速三塁打に、敵地メディアも驚きを隠せなかった。敵地シカゴのテレビ局「NBCスポーツ・シカゴ」の実況は「走者一掃です。オオタニはスピードを見せつけます。送球が三塁に転がってくるのを見て(本塁突入を)考え直しました」と圧倒的な走力を称賛した。

 解説を務める元サイ・ヤング賞右腕で通算107勝の実績を誇るスティーブ・ストーン氏も驚きを隠せず。「53打点です。ライン際の打球はデビッドソン(一塁手)にはノーチャンスでした。これはロケットだ!」と、火を吹くような高速打球をロケットと形容した。左腕フライをマウンドから引きずり下ろした“ロケット弾”に、専門家も最敬礼するしかない様子だった。

 右肘靱帯に新たな損傷が見つかり、今季残りは打者に専念することになった大谷。これで6試合連続ヒットをマークするなど、驚異の左打者として日に日に存在感を大きくしている。

(Full-Count編集部)

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