西武炭谷、若手台頭で出場機会激減 優勝、日本一へ豊富な経験を生かせるか

西武・炭谷銀仁朗【写真:荒川祐史】
西武・炭谷銀仁朗【写真:荒川祐史】

昨季まで7年連続100試合以上出場も…今季は森と岡田の“大阪桐蔭組”が活躍

 首位を走る西武。捕手陣に目を向けると今季は“打てる捕手”の森友哉が一本立ちし、チーム最多の68試合でマスクを被るなど、正捕手に近い位置にまで成長した。森と同じ、大阪桐蔭高校の先輩・岡田雅利も、十亀剣投手、今井達也投手、ウルフ投手が先発する試合などでスタメン出場機会が多い。

 森、岡田の成長により今季は出場機会が減少しているが、炭谷銀仁朗は第3回(2013年)、第4回(2017年)のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、WBSCプレミア12(2015年)の日本代表に選出されるなど、球界を代表する捕手だ。

 西武でも2011年から昨季まで、7年連続で100試合以上に出場。2012年(.416)、2014年(.444)、2016年(.317)にリーグトップの盗塁阻止率を記録し、2012年と2015年にゴールデングラブ賞を受賞した。

 打撃は2011年以降、規定打席に到達していないシーズンも含めるとシーズン最高打率が、2016年にマークした打率.218が自己最高と打撃面に課題を抱えていた。しかし、昨季は自己最高の打率.251を記録。本塁打も2016年の1本塁打から5本塁打に増やすなど、課題としていた打撃は克服したかのように見えた。

 しかし、今季は炭谷よりも打てる、森が捕手としても存在感を示しているということもあり、ここまでの出場試合数はわずか40試合。エース・菊池雄星投手の先発登板日以外は、ベンチを温める日が続く。それでも、8月31日のオリックス戦ではバットでマルチ安打を放てば、守ってもエース・菊池を好リードし、3年連続2桁勝利到達をアシストした。

 出場機会数は減少したが、炭谷には2008年のリーグ優勝、日本一を経験している強みがある。大事な終盤戦、炭谷を必要となる日が絶対に来るはずだ。

◯2011年以降の炭谷の出場数
2011年:122試合/122試合
2012年:139試合/138試合
2013年:141試合/140試合
2014年:125試合/125試合
2015年:133試合/133試合
2016年:117試合/117試合
2017年:104試合/104試合
2018年:40試合/40試合
※出場数/捕手としての出場試合数

【動画】頼れるベテラン炭谷銀仁朗がバットで“健在”ぶりをアピール!

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