大ピンチで完璧火消し 平野佳寿のマウンド度胸に同僚感心「どんな時も冷静」

メジャー初セーブを挙げたダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】
メジャー初セーブを挙げたダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:Getty Images】

完璧救援でメジャー初セーブ「いつも感情をコントロールできている」

 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が11日(日本時間12日)の敵地ロッキーズ戦で見事な火消しを見せ、メジャー初セーブを挙げた。首位相手の重要な一戦でチームを6-3での勝利に導き、防御率は1.88まで向上。7月にブルペン強化のためにダイヤモンドバックスに復帰したベテラン右腕は、そのマウンド度胸に感心している。

 絶体絶命のピンチだった。3点リードで9回を迎えたダイヤモンドバックスだったが、この回から登板した左腕ディークマンが左打者のゴンザレス、マクマホンに連打を浴びて無死一、三塁とされる。

 ここで登板した平野はデズモンドをスプリットで空振り三振、アイアネッタを直球で見逃し三振に仕留める。デズモンドの二塁進塁を許し、2死二、三塁とされたものの、最後は強打者のブラックモンを直球で中飛。圧巻の投球で試合を締めくくり、今季初セーブを挙げた。

 MLB公式サイトは「ヒラノが試合を締めくくり、Dバックスがロッキーズとの差を縮める」とのタイトルでこの試合について伝えており、記事では「ロブロ監督はヒラノの落ち着きぶりに驚嘆した」と言及している。ピンチで平野をマウンドに送り込んだ指揮官も、そのマウンド度胸に脱帽したという。

 そして、日本人右腕のメンタル面の強さに太鼓判を押したのが、この試合で7回途中から登板して1回1/3を1安打無失点と好投したアンダースローの右腕ジーグラーだ。今季18ホールド目をマークした38歳のベテランは記事の中で「彼ら(日本人投手たち)はどんな時でも冷静なんだ。いつも感情をコントロールできているんだよ」と話している。

 今季メジャー最多タイの32ホールドを誇る平野だが、ここからはセーブが増えていくことになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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