オリ東明5回3安打無失点の好投で896日ぶり勝利 「一番は家族に感謝したい」

オリックス・東明大貴【写真:荒川祐史】
オリックス・東明大貴【写真:荒川祐史】

2016年3月30日、日本ハム戦以来、実に896日ぶりの勝利となった

■オリックス 7-0 西武(12日・ほっと神戸)

 オリックスの東明大貴投手が12日、ほっと神戸で行われた西武戦に先発し5回3安打無失点の好投で2016年3月30日、日本ハム戦以来、実に896日ぶりの勝利を挙げた。

 愛する妻が見守る中、強力西武打線を5回無失点に抑え2年ぶりの勝利を手にした東明は感慨深く、そしてゆっくりと勝利の余韻を味わった。2度の手術を経験し、長く苦しい時間を乗り越えた右腕が復活星を挙げた。

「長かった……嬉しいですね。一番は家族に感謝したい。順位が付けられないぐらい色々な方のおかげでここまでこれたので。リハビリをやってくれたトレーナー、手術してくれた先生、コーチの方々全ての人に感謝しています」

 粘りの投球で打線の援護を待った。初回は2死から森に右翼線二塁打を浴びいきなりピンチを招いたが山川を三飛に抑え無失点。その後も得点圏に走者を背負いながらも要所を締める粘りの投球。打たれた3安打は全て2死からで「打たれることを恐れない。バッターと勝負することだけを考えていました」と、攻めのピッチングで打者をねじ伏せた。

 チームはこの日まで3試合連続完封負けと打線が低迷。それでも4回に2死二塁から女房役の若月が右中間へタイムリー三塁打を放つなど打線は今季最多タイの16安打7得点で東明を援護した。

 これで今季は4試合に先発し1勝2敗、防御率1.25と好調をキープ。「とりあえずゲームを作れるようになってきた。あとはもう少し長いイニングを投げられればいい」。プロ2年目の15年に10勝を挙げた右腕が復活の兆しを見せている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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