大谷翔平が守護神転向の可能性は? 番記者は否定的「最大限の価値を出せない」

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

MLB公式サイトのグアルダード記者は「ノー」

 右肘靭帯損傷の影響で長期離脱が予想されるエンゼルスの大谷翔平投手。エンゼルスファンからは、靭帯への負荷を軽減するため指名打者とクローザーという二刀流起用を願う声も上がっているが、番記者は「投手・オオタニの価値を最大化できない」と否定的。先発投手と指名打者の二刀流であるべきと主張している。

 MLB公式サイトでエンゼルス番記者を務めるマリア・グアルダード記者は、読者とツイッター連動のQ&A企画を行なった。最初に取り上げられた質問は、大谷に関するものだった。

「エンゼルスはオオタニを先発投手ではなく、指名打者とDHでの起用を検討するのでしょうか?」

 番記者の答えは「ノー」だった。「ショウヘイ・オオタニのクローザー起用案については、トミー・ジョン手術が必要との推薦を受けた後、頻繁に浮上しています。しかし、それはエンゼルスが現時点で真剣に検討しているものではありません」と球団の方針を明らかにしている。

 その理由についても言及。「ブルペンからオオタニを起用することで、エンゼルスが彼の投手として最大限の価値を引き出せるとは思いません。また、先発投手よりもリリーバーの方が肘の負荷が少ないという信憑性のある根拠も存在しません」と分析している。

 エンゼルスのマイク・ソーシア監督も、大谷のクローザー起用については「ショウヘイがたどるには間違った道だと思う」と否定的な見解。「彼は問題なく100球?110球を投げ、そこから回復ができる」と、先発こそが投手・大谷の貫く道と強調していた。

 さらにソーシア監督は「一度彼が決断を下せば、全ては慎重に進められる。彼は先発ローテに復帰し、本来なるべきダイナミックな先発投手になるだろう。クローザーは思うほど簡単な仕事ではない」とも指摘。守護神としての起用案を却下していた。

 マルチな才能を持つ大谷の起用法については、様々な見解や提案が溢れているが、当面は先発投手&指名打者という基本線が揺らぐことはなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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