ドジャース、首位決戦で劇的勝利 前田健太の3者三振に監督「とても興奮」

8回に登板し圧巻の3者連続三振で抑えたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
8回に登板し圧巻の3者連続三振で抑えたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

サヨナラ勝ちで地区6連覇へ前進、前田の投球に「彼が感情を表に出す姿は良かった」

 ドジャース前田健太投手が18日(日本時間19日)、本拠地ロッキーズ戦の8回から2番手で登板し、1回を無安打3奪三振無失点と完璧な投球を見せた。ナ・リーグ西地区首位のドジャースは3-2で延長10回サヨナラ勝ちを飾り、2位ロッキーズとの首位攻防戦で連勝。1.5ゲーム差とし、地区6連覇へ前進した。デイブ・ロバーツ監督は「とても興奮した」と前田の投球について振り返っている。

 8回、前田は2-2の同点の場面で、先発のエース左腕カーショーの後を受けてマウンドに上がった。すると、主砲アレナド、ホリデーを3球三振に仕留める。最後はデスモンドを1ボール2ストライクと追い込み、外角低めへの92.6マイル(約149キロ)の直球で見逃し三振。わずか10球。3者連続三振の完璧リリーフに雄叫びをあげた。

 ドジャースは9回を守護神ジャンセン、延長10回をアレクサンダー、フローロとつないで無失点に抑えると、その裏にテイラーがサヨナラ弾。貴重な勝利を掴み、ドジャースタジアムは大興奮となった。

 昨季のポストシーズンで救援として大活躍した前田を、今季もシーズン終盤でブルペン強化のため配置転換したロバーツ監督は「彼はブルペンに転向してなんとか慣れるように努めている最中だ。しかし、彼に相手(ロッキーズ)の最高の打者(クリーンアップ)たちと対戦させることにした。見ていてとても興奮した。彼が感情を表に出す姿は良かった」と絶賛。ロッキーズの強打者を完璧に抑え込んだ投球は、まさに指揮官の期待通りのパフォーマンスだった。

 まさに、この試合のような働きをしてもらうため、前田に救援を任せている。

「我々が(前田を先発からブルペンに)配置転換した時の順位を考慮すると、我々にはケンタにこのような重要なアウトを取ってもらう必要があった」

 気合十分の投球で防御率3.85とした前田。地区優勝へ向けて、この先も痺れる場面での登板が続きそうだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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