大谷超えの二刀流・アルシアを地元紙命名 「フランシスコ・ショウヘイ・アルシア」

7回のマウンドに上がったエンゼルス・アルシア【写真:Getty Images】
7回のマウンドに上がったエンゼルス・アルシア【写真:Getty Images】

捕手、投手、ホームランのメジャー史上初の珍記録を作ったアルシア

 エンゼルスが20日(日本時間21日)、敵地アスレチックス戦で球団史上ワーストタイの21失点で大敗した。「4番・DH」で15試合連続でスタメン出場した大谷は2打数無安打1四球に終わったが、その女房役がメジャー新記録を打ち立てた。本家もビックリな活躍を見せたアルシアを地元紙は「フランシスコ・ショウヘイ・アルシア」と称えている。

 21-3という屈辱の大敗となったエンゼルスだが、大谷の女房役のフランシスコ・アルシア捕手が珍記録を打ち立てた。

 アルシアは捕手として先発したが、7回の時点ですでに大差がついていたために、急きょリリーフとしてマウンドに上がった。大谷はDH解除で交代となり、代わりに投入されたブリセーニョがマスクを被った。

 投手と捕手を“兼任”していたアルシアだが、9回にアスレチックス5番手のハッチャーからソロ本塁打を放った。この瞬間にメジャー新記録が誕生した。スポーツデータ専門のシンクタンク「エリアス・スポーツ・ビュロー」によると、1900年以降で、捕手、投手、そして、本塁打を記録した初のメジャーリーガーとなった。

 さらに、地元紙オレンジカウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャー記者はツイッターで「エンゼルスは21-3というフランチャイズ史上最悪の敗戦。フランシスコ・ショウヘイ・アルシアは2イニングを投げ、1本塁打。トラウトも本塁打を放ち、シューメーカーは5失点」とレポート。大谷の女房役が本家もビックリの働きぶりに「ショウヘイ」と名付けている。

 また、ESPNによると、アルシアは「本当に嬉しいよ」とコメント。一方、投手としては2回を投げて、2本塁打を含む、4安打3失点という内容となったが「単なるフリー打撃の速球だった。キャッチャーとキャッチボールをしただけ」と語っている。

 エンゼルスはプレーオフ争い脱落に伴い、マルティン・マルドナード、レネ・リベラ両捕手をトレードで放出。29歳は7月にメジャー初昇格を果たした苦労人だった。「自分は必死にプレーするだけ。どこで使われようと、全力でプレーする」と決然と語っていたという。

 エンゼルスのマイク・ソーシア監督も「フランキーにとってはちょっとしたいい記録になったよ。間違いない」と祝福。屈辱の大敗でアルシアは唯一の光明となった。

(Full-Count編集部)

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