非常事態のセ・リーグ 日程遅れで最終順位4位以下がCS進出も…期限は10月11日

1日に2球団と対戦する可能性も…

 MLBではポストシーズンの開幕前々日までに消化できなかった試合は、自動的に打ち切られる。2016年はデトロイト・タイガース、クリーブランド・インディアンス、アトランタ・ブレーブス、マイアミ・マーリンズが予定の162試合より1試合少ない161試合でペナントレースを終えた。

 公式戦の打ち切りは個人記録面で不公平が発生し、興行面でも損失につながるため、何としても避けたいところだろう。

 セ・リーグはこれを防ぐため、ダブルヘッダーを行う可能性にも言及している。

 ダブルヘッダーは1998年を最後に行われていないが、野球協約ではこれを禁止していない。また最悪の場合、1つの球団が1日に2球団と対戦することも可能だ。野球協約には以下の条項がある

第161条 (1日に行う試合の相手球団)年度連盟選手権試合において、ある球団のチームが1日に行う試合の相手チームの数は、1球団に制限される。ただし、コミッショナーにより、特に認められた場合に限り、1日に2球団のチームを相手として試合をすることができる。

 パ・リーグの試合消化が遅れているのも同様だが、パの場合CS進出チームが西武、ソフトバンク、日本ハムの3球団でほぼ固まっている。また、6球団中4球団がドーム球場を本拠地にしており、今後の試合消化でもセ・リーグほど深刻な事態になっていない。

 今年のセ・リーグはまさに「非常事態」になっている。昨今の異常気象を考慮すれば、来季以降のペナントレースは試合編成を見直すべきではないだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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