「お荷物球団」からセの強豪へ 広島が巨人に続く3連覇、優勝回数でも2位

「タナキクマル」ら若手の活躍で黄金時代に

 2007年からはクライマックス・シリーズが設けられ、3位以上ならポストシーズンに進出できるようになったが、CS出場も2013、2014年の2回にとどまった。

 しかし2015年に緒方孝市監督が就任したころから田中広輔・菊池涼介・丸佳浩の「タナキクマル」や鈴木誠也などの若手選手が成長し、2016年に25年ぶりのリーグ優勝を果たし、以後3連覇した。3連覇はセ・リーグでは巨人(9連覇が最高)しか果たしていなかったが、広島が2球団目となった。3連覇ともに2位チームに大差をつけた圧勝だった。

 現在の広島東洋カープは、実質的な親会社を持たない独立採算のチームだ。親会社の資金的援助がないため大物FA選手の獲得や、FA選手の引き留めを行っていない。限られた予算、戦力で生え抜き選手を中心に戦っている。

 そんな中での3連覇はまさに「チームの総合力」での勝利だといえよう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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