引退会見の西武・松井稼、涙は日本一の時に 「最後、嬉し涙に取っておきます」

引退会見を行った西武・松井稼頭央【写真:荒川祐史】
引退会見を行った西武・松井稼頭央【写真:荒川祐史】

1994年のプロ入りから25年間の現役生活に幕

 今季限りで現役を引退する西武の松井稼頭央外野手が27日、メットライフドームに隣接する球団施設内で引退会見を行った。1993年ドラフト3位でPL学園高からプロ入りしてから25年。プロのキャリアをスタートさせた西武に今季復帰し、現役に幕を降ろすことを決めた松井稼はユニホーム姿で会見し「生まれた場所、育ててもらった球団と思っていた。アメリカにいる間もいつか戻ってプレーしたいと思っていた。やめるなら、ここ(西武)でやめたいと思っていた」。最後は愛着ある古巣のユニホームで野球人生を終えることを選んだ。

 約30分間に及んだ会見で、松井稼が涙を流すことはなかった。時折、言葉を詰まらせることはあったものの、プレーする姿と同様にクールに、淡々と言葉を並べた。涙を流さなかったことを問われた松井稼は「涙は最後、嬉し涙に取っておきたい。それは? 日本一です」ときっぱり。「まずはチームの優勝。そのあとに、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、日本一がある。まだ、ライオンズで日本一がないんです。日本一になって、その輪にいられるようにチームのため、ファンのためにやっていきたいと思います」と、残りのシーズン、チームのために全精力を捧げていくことを誓っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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