中日岩瀬の1000試合登板はほぼ更新不能の大記録 1000試合救援登板もあと1

中日・岩瀬仁紀【写真:荒川祐史】
中日・岩瀬仁紀【写真:荒川祐史】

先発登板はキャリアの中でたった1回だけ

 中日の岩瀬仁紀投手が、28日の阪神戦で史上初の1000登板を達成した。この日の岩瀬は9回にクローザーとして登板、先頭の糸原に死球を与えたものの、大山を中飛、福留を一ゴロ、糸井を三ゴロに仕留め通算407セーブ目を挙げた。

〇NPBの通算登板数10傑 ()内は先発、救援の別/実働期間

1 岩瀬仁紀1000登板(1先発999救援)/1999-
2 米田哲也949登板(626先発323救援)/1956-1977
3 金田正一944登板(569先発375救援)/1950-1969
4 梶本隆夫867登板(487先発380救援)/1954-1973
5 小山正明856登板(583先発273救援)/1953-1973
6 江夏豊829登板(299先発530救援)/1967-1984
7 皆川睦雄759登板(327先発432救援)/1954-1971
8 稲尾和久756登板(304先発452救援)/1956-1969
9 鹿取義隆755登板(16先発739救援)/1979-1997
10 五十嵐亮太754登板(0先発754救援)/1998-

 岩瀬の下には、昭和の大投手がズラリとならぶ。昭和の大投手は連投、中1、2日での先発も平気でこなす時代。しかも間の日には救援でも登板し、登板数を増やしていた。

 しかし平成に入ってからは投手の分業が進み、先発投手は中5、6日で投げるだけとなり、連投など過密な日程でマウンドに上がるのは救援専門の投手だけになった。いわば「野球の質」が変化してしまった。

 岩瀬は2000年10月8日、広島市民球場の広島戦でキャリアで唯一先発し、7回1失点で勝利を飾っているが、それ以外は一度も先発のマウンドに立っていない。そして19年の現役生活で、17回もシーズン50試合登板を記録してきた。

救援登板だけのランキングでも断トツ 現役の五十嵐、宮西も更新は困難

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