西武・今井が大一番のマウンドで得た反省と収穫「自分で考えて、勉強して」

ソフトバンク戦に先発した西武・今井達也【写真:荒川祐史】
ソフトバンク戦に先発した西武・今井達也【写真:荒川祐史】

6回を2失点と好投も打線が沈黙、監督は「見事な投球」

■ソフトバンク 3-1 西武(29日・メットライフ)

 10年ぶりリーグ優勝へマジック1としていた西武は29日、本拠地で2位・ソフトバンクと戦い、地元胴上げを実現すべく奮闘したが1-3で敗れた。

 試合後、報道陣の多さに「大きな声で喋るから」と第一声を発した辻監督。普段と違う光景に少し圧力を感じたようだが、穏やかの表情を浮かべると「残念でしたね。本当にここ(本拠地)で、応援してもらっているファンの前で優勝を決めたかったんだけど、そんなに甘くないね」と率直な感想を口にした。

 優勝がかかった大一番で先発マウンドに上がったのは、2年目の今井達也だった。「今井も緊張した中で、どんなピッチングをするかなと思ったが、ホームランこそ打たれたけれども、見事なピッチングだった。(今のライオンズは)こういう経験がない選手がほとんど。大きな財産になると思います」と、6回2失点の内容に合格点を与えた。

 だが、今井本人は納得がいかない様子だ。1点リードで迎えた4回、ソフトバンク松田に29号2ランを浴び、逆転を許した。「松田さんのホームランは抜けたボール。投げミスしないようにしないと」と反省の弁だ。

 高校時代に甲子園の大舞台は経験したが、プロ入り後では初めてと言っていい、重要な試合での先発マウンドだった。「まだ2年目なので、優勝争いの中で投げるというのはこれまでなかった。貴重な経験をさせてもらっているので、この経験を自分自身に活かして結果を出していかないといけないと思いますし、監督、首脳陣、ブルペンのピッチャーの方々の信頼を得られない。今日のミスを次の登板では犯さないようにしないと」と、この経験を必ず未来に繋げると誓った。

 反省は尽きないが、同時に強打のソフトバンク打線と対戦したことで収穫もあった。

「外国人を含めいろんなバッターがいる。柳田さんだったり、中村晃さんのように外(の球)に対応できるバッター。今日はいませんでしたが、牧原さんのように足を使ってくるバッターもいるの。そういうバッターと対戦して抑えたことは、次につながると思います。こういうタイプはどうしてくるとか、まだ教えてもらっている段階ですが、自分で勉強して、相手がどう対応してくるかなど見つけていきたい。自分で考えて、勉強したことは、次に生きてくると思うので」

 チームは30日から北海道へ移動して、日本ハムとの4連戦を迎える。第1戦は移動直後に試合となるが、辻監督は「大変だけど選手にはもうちょっと頑張ってもらって。4連戦なので、ズルズルいかないように初戦で(決めたい)」と気合を入れた。勝てば85勝。辻監督の背番号と同じ数字だが、就任時に「85勝で優勝したいね」と言っていた数字に並ぶ。地元胴上げは逃したが、監督の背番号と同じ勝利での優勝はもう目前だ。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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