プロ野球人気は衰えず!? 天候不順の中、NPBは過去最高の観客動員を記録へ
試合消化が滞る中で過去最高の観客動員数を更新する可能性
NPBは過去に例を見ないほど試合消化が滞っているが、観客動員は順調に推移している。過去最高の観客動員数を更新する可能性が高い。
全858試合のペナントレースの95.3%の818試合を消化した9月29日の時点で、観客動員は2442万108人、1試合当たりの平均観客数は2万9853人。NPBが実数発表を始めた2005年以降の最高は、2017年の2513万9463人、1試合当たり2万9300人だった。
残り40試合で71万9356人、1試合当たり1万7983人を動員すれば過去最高となる。阪神が甲子園でダブルヘッダーを組む予定があるなど予断を許さないが、観客動員新記録を更新する可能性は高いといえるだろう。
球団別にみても、過去最高の動員数になりそうな球団がかなりある。各球団の過去最高の観客動員を記録した年と、今季を比較しよう。
◯パ・リーグ
※は1試合当たりの観客動員が過去最高を上回っていることを示す。
ソフトバンク
2015年 253万5877人/72試合(3万5220人)
2018年 239万9333人/66試合(3万6354人)※
西武
2017年 167万3219人/72試合(2万3239人)
2018年 176万3174人/71試合(2万4833人)※
楽天
2017年 177万108人/71試合(2万4931人)
2018年 162万4483人/67試合(2万4246人)
オリックス
2016年 179万4475人/72試合(2万4923人)
2018年 156万3323人/70試合(2万2333人)
日本ハム
2017年 208万6410人/72試合(2万8978人)
2018年 182万1460人/65試合(2万8022人)
ロッテ
2008年 160万1632人/72試合(2万2245人)
2018年 157万5331人/68試合(2万3167人)※
西武は主催試合をすべて終了し176万3174人を動員、今季は主催試合が昨年より1試合少なかったが、そんな中で過去最高を更新した。ソフトバンクも平均観客動員で見れば、過去最高だった2015年を更新する可能性が高い。
ロッテもあと4試合を残して2008年の過去最高の記録の更新が確実になっている。
パ・リーグでは過去、年間観客動員が200万人を超えたチームはソフトバンクと日本ハムの2球団だけだ。順調に数字が伸びている西武が、来期以降にどれだけ数字を伸ばすかに注目したい。