大谷、サヨナラ呼ぶ安打 最後の最後まで存在感、米記者「間違いなく新人王」

最終戦に出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
最終戦に出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

2点逆転の口火を切るヒット「なかなかのシーズンだった」

 エンゼルスの大谷翔平投手は9月30日(日本時間1日)、今季最終戦の本拠地アスレチックス戦に「3番・DH」で出場し、4打数1安打1得点で5-4でのサヨナラ勝利に貢献した。2点を追う9回に先頭で鮮やかな中前打。エンゼルスはここから逆転し、劇的勝利で最終戦を飾った。大谷は最後の最後でも存在感を見せ、地元記者からは「間違いなく新人王」とタイトル獲得へ猛プッシュする声も挙がっている

 3打席目まで凡退していた大谷だったが、2点を追う9回に先頭で打席へ。右腕ハッチャーの直球を鮮やかなライナーでセンター前に運んだ。さらに、続くマルテのレフト線への二塁打で快足を飛ばして一気に生還し、1点差に。エンゼルスはさらにワードが2ランを放ち、サヨナラ勝ちした。大谷のヒットや走塁からムードがガラリと変わる。今季、幾度となく見られた場面だった。

 打者としては104試合出場で打率.285、自己最多タイの22本塁打、61打点、10盗塁、投手としては10試合登板で4勝2敗、防御率3.31の成績でメジャー1年目を終えた二刀流。右肘靭帯損傷後はほとんど打者に専念したが、打撃でも適応力と成長を見せて、8月以降は好成績をマークした。

 9回にヒットを放った大谷について、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者はツイッターで「ショウヘイ・オオタニはおそらく2018年シーズンで最後になるであろう打席で安打を放つ。なかなかの(素晴らしい)シーズンだったと言わざるを得ない」と称賛した。

 また、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のビル・シェイキン記者もツイッターで「ショウヘイ・オオタニはおそらく2018年シーズンで最後になるであろう打席で安打を放つ」と投稿。さらに、打者としての最終成績が打率285、出塁率.361、長打率.564となったことに触れ「彼のOPS(出塁率+長打率).922はア・リーグで7位にランク(最低350打席以上の打者対象)し、アレックス・ブレグマン(アストロズ)とアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に挟まれる形となっている。彼の中でより優れている方は投手であるはずなのだから、まんざら悪くない成績だ」と評価した。

 一方、MLB公式サイトのマイク・ペトリエロ記者は「ショウヘイ・オオタニは以下の成績と共にシーズンを終える」として、打者としてはジャスティン・ターナー(ドジャース)並の攻撃能力、投手としてはジャック・フラハーティ(カージナルス)やフェリペ・バスケス(パイレーツ)並の投球能力を示す数値をセイバーメトリクスの指標で記録したと紹介。「間違いなく、新人王だ」と綴った。

 ヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手、グレイバー・トーレス内野手との争いとなっている新人王争い。最終打席でサヨナラ勝利を呼び込むヒットを放ったことも、プラスに作用するだろうか。

(Full-Count編集部)

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