MLBの今季クオリファイング・オファーは20.5億円 昨年より5700万円アップ

ブルワーズのマイク・ムスタカス【写真:Getty Images】
ブルワーズのマイク・ムスタカス【写真:Getty Images】

今季の年俸上位125選手の平均額より算出

 メジャーの今季クオリファイング・オファー(QO)の規定額が1790万ドル(約20億5000万円)に設定されたことが分かった。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者が自身のツイッターで伝えている。

 QOとは、今季終了後にフリーエージェント(FA)となる選手に対し、所属球団が優先的に翌年の1年契約を規定額でオファーできる制度。選手は10日以内にQOを受け入れるか否かを球団に伝える。QOを拒否された球団は、選手が流出する保証としてドラフト指名権が手に入る。また、QOを拒否した選手とFA契約した球団はドラフト指名権を失うことになる。

 規定額は、その年の年俸上位125選手の平均額で、今季は1790万ドルとなった。昨年の規定額1740万ドル(約19億9300万円)から50万ドル(約5700万円)アップした計算になる。

 選手がQOを受け入れられるのはキャリアで一度のみ。QOを拒否してFAとして複数年契約を結んだ方が大型契約を手に入れられる場合もあるが、昨オフのマイク・ムスタカス(現ブルワーズ)のように所属したロイヤルズからのQOを拒否しながらも、望んでいた契約が結べず、結局スプリングトレーニング開始後の3月10日にロイヤルズと1年650万ドル(約7億4400万円)で契約した例もある。

 今オフは何人の選手がQOを提示され、どんな決断を下すのか。約20億5000万円という金額を巡り、興味深い展開が繰り広げられそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY