“犬”の異名持つヤ軍内野手 大一番で超人ジャンプ→ヒット強奪にファン狂乱

ヤンキースのアデイニー・エチャバリア【写真:Getty Images】
ヤンキースのアデイニー・エチャバリア【写真:Getty Images】

守備固めで途中出場のエチャバリアが超美技披露

 ヤンキースのアデイニー・エチャバリア内野手が3日(日本時間4日)、本拠地で行われたアスレチックス戦で驚愕のジャンピングキャッチを披露した。負けたら終わりの一発勝負、ワイルドカード(WC)ゲームの大一番で飛び出した超ファインプレーに、地元ニューヨークのファンは大狂乱だった。

 6点リードで迎えた7回だった。先頭で打席に立ったのはアスレチックスの遊撃手セミアン。カウント1-1から3番手ロバートソンのカーブを捉えると、打球は強烈なライナーとなって左翼を目指した。ヒットになるかと思われた瞬間だった。6回から新人アンドゥハーに代わり、守備固めとして三塁に就くエチャバリアが、飛んだ。

 グラブをはめた左手を高々と突き出しながら、まるでダンクシュートを決めるかのように大きくジャンプ。完璧なタイミングで打球をグラブに収めると、地上1メートルはあろうかという空中で体を右に半回転させ、見事腹ばいの姿勢で衝撃を吸収しながら着地する、超高難易度の超人技を成し遂げた。

 俊足好守で知られるキューバ出身の29歳。子供の頃から俊敏で、付いたあだ名は「エル・ペロ(犬)」。まるで猟犬が獲物を追い詰め、仕留めるかのような鮮やかな身のこなしで、「El Perro」と刺繍されたグラブを使ってヒットを強奪した。

 試合を全米中継した「TBS」の実況アナのブライアン・アンダーソン氏は「なんというキャッチでしょう。まるでハシゴにのぼったようだ!」と驚愕。ヤンキースタジアムを埋めた地元ニューヨークのファンは、まさかのプレーに一瞬唖然とした後で、喜びで狂乱した。

 守備固めを狙ったアーロン・ブーン監督の采配が的中した超美技は、ヤンキースを勝利に導いたハイライトの1つとなった。

【動画】大一番で超人ジャンプ! ヤ軍エチャバリアが超美技を披露!

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