広島・緒方監督、今季8完封目を許した巨人菅野に脱帽「相手が上回った」

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

引退試合の天谷には「現役時代から一緒にプレーしてきたけど…」

■巨人 4-0 広島(4日・マツダスタジアム)

 広島は4日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に0-4で敗れた。打線が巨人先発・菅野の前に沈黙し、4安打完封負け。引退試合として「1番・センター」でスタメン出場した天谷は、巨人の先頭打者・坂本の飛球を背走してキャッチ。初回の打席では菅野の全球変化球の真剣勝負で本人が「僕らしいと思う」というキャッチャーゴロで現役最後の打席を終えた。

 緒方監督は「簡単に点の取れるピッチャーじゃないし、紙一重の打球も何本かあったが相手が上回った」と、この日の快投で今季10完投、8完封となった菅野に脱帽した。

 4安打に終わった打線では、2番でスタメン出場した田中が2安打を放った。指揮官は「(田中)広輔は今年、あまり良くなかったけど、今日は失投を逃さなかったし、打席でもいいアプローチをしている」とリードオフマンの復調に安堵した様子だった。6回途中2失点で降板した先発の野村に関しても「悪くはなかった」と、一定の評価は与えた。

 引退試合となった天谷に関しては、「現役時代から一緒にプレーしてきたけど、攻撃でも守備でも爆発的なプレーをして、印象の強い選手だった」と引退を惜しんだ。

 メヒアが2試合連続でスタメン出場し、岡田が連投となる中継ぎ登板で力強い速球を見せるなど、ポストシーズンに向けてのテストも抜かりはない。レギュラーシーズンも残り1試合、大瀬良の単独最多勝の可能性をかけたゲームで3連覇を達成したチームが有終の美を見せられるか。その先の大目標に向けて、チームが消化試合をするつもりはない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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