CS展望 短期決戦に強いチーム、弱いチームをチーム別勝敗から紐解くと…

広島・緒方孝市監督と西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督と西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

ハムはリーグ優勝時以外良績なし、ホークスもファイナル10回中6回敗退

 10月13日からクライマックスシリーズ(CS)が始まる。セ・リーグも巨人がDeNAとの3位争いを制して滑り込み、両リーグの出場チームの顔ぶれが固まった。

 CSの始まりは2004年からパ・リーグが実施していたプレーオフだ。今のCSと同様、3位以上のチームが日本シリーズへの出場権をかけて戦うシリーズだったが、1年目の2004年には2位の西武が1位のダイエーを破って日本シリーズに出場し、話題となった。ポストシーズンに新たな盛り上がりを作ることができるということで、セ・リーグも導入することとなり2007年からクライマックスシリーズという形でスタートした。

 プレーオフ時代から数えて14年。現在までのCSのチーム別勝敗を見ると、いろいろなことが見えてくる。

◯パ・リーグ
 CS1はファーストステージ、CS2はファイナルステージ アドバンテージの1勝は含まない。ソフトバンクはダイエー時代も含む。

日本ハム 25勝18敗0分 勝率.581
CS1 6勝7敗0分 CS2 19勝11敗0分

楽天 10勝8敗0分 勝率.556
CS1 4勝1敗0分 CS2 6勝7敗0分

ロッテ 20勝18敗0分 勝率.526
CS1 10勝5敗0分 CS2 10勝13敗0分

ソフトバンク 27勝29敗0分 勝率.482
CS1 7勝6敗0分 CS2 20勝23敗0分

西武 14勝20敗0分 勝率.412
CS1 8勝13敗0分 CS2 6勝7敗0分

オリックス 1勝4敗0分 勝率.200
CS1 1勝4敗0分 CS2 出場なし

 パでは日本ハムがCSで勝率が高い。ただし、優勝してファイナルステージで下位チームを迎えた時にはめっぽう強いが、ファーストステージは6勝7敗とそれほどでもない。

 ソフトバンクはファイナルステージで10度戦って6度敗退している。リーグ優勝の西武はCSが苦手なチームの1つだ。ファースト、ファイナルいずれも負け越している。

 今年は下剋上で有名になったロッテや楽天など、意外性のあるチームが出場しない。出場3チームとも、それほど短期決戦が得意なチームとは言いがたいが、最近4年中3回、日本シリーズに駒を進めているソフトバンクが過去のデータ上はやや有利に見える。ポストシーズンに良績のないリーグ優勝の西武は、強力打線がCSでも力を発揮できるかどうか。

広島はCSで大きく負け越し、ヤクルト&巨人も数字上はパンチ不足

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