ハム栗山監督、CSは「勝てばいい」 メンバーはまだ決めず「ストンと来ない」

日本ハム・栗山英樹監督【写真:石川加奈子】
日本ハム・栗山英樹監督【写真:石川加奈子】

11日がレギュラーシーズン最終戦「CSに勝つためだけにやる」

■日本ハム – ロッテ(11日・札幌ドーム)

 日本ハムは11日、本拠地で今季レギュラーシーズン最終戦(ロッテ戦)に臨む。13日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに向けた最終調整の場。栗山英樹監督は「いつもの最終戦とは全然違う」と節目の感慨を封印し、日本シリーズで本拠地に戻ってくることを誓った。

 指揮官の頭の中ではすでに“最終戦”という認識が消えていた。「最終戦を越えて、クライマックスのことを考えて続けているから。シーズンが終わる感じじゃない」と試合前に語った。

 昨季の本拠地最終戦では大谷翔平投手の「4番・投手」を実現させた。開幕戦や最終戦のオーダーには、指揮官のメッセージが込められている。だが、今季は違う。2日後に福岡での決戦を控え「何のメッセージもないよ。CSに勝つためだけにやる」と表情を引き締めた。

 この日の最終戦に臨む選手のほか、宮崎で行われているフェニックスリーグリーグに参加している選手もいる。10日のフェニックスリーグ・斗山戦(清武第2)で清宮幸太郎内野手が1号3ランを放った。「よく考えるよ。詳しく状況を聞いて。メンバーはまだ決めていない。ストンと来ない」と福岡に乗り込むメンバー人選に頭を悩ませる。超短期決戦だけに、個々の調子の見極めは重要。「見ているうちに終わるからね」と状態を優先して最善の人選を行う。

 シーズン中の打順には全く固執しない。10日のロッテ戦では、3番・中田、4番・近藤をテスト。「打順は関係ない。勝てばいい。シーズン中はこうだから、これで負けたらしょうがないという考えを俺はしない」と柔軟に見極める。

 日本一から一転5位に終わった昨季は、8月中旬から今季を見据えた戦いをしてきた。「俺の中では今季優勝できると思っていた。(昨年)早くスタートして準備をしてきたのに、責任をものすごく感じている。でも、今はそう言っている場合じゃない。それを生かして日本一になるチャンスがまだ残っているんだから。日本シリーズで戻って来られるように全力を尽くす」と力を込めた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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