13日にCS開幕、優勝チームの“本音”を真中満氏が明かす 勝ち抜く秘訣も

「ファンは楽しい」も…CSは「変化を求めてほしい」

「データはもちろん参考にしますが、クライマックスシリーズは負けた時点で終わり。特にファーストステージは2試合しかありませんから、その時の選手のコンディションが一番大事です。先発投手は1試合か2試合しか投げない。選手はそこに向けてしっかり照準が合わせられるか。それも能力ですね」

 ペナントレースとは戦い方が異なるが、真中氏はクライマックスシリーズを戦う面白さは全くないと、経験した指揮官ならではの本音を漏らした。

「正直、現場からするとやりたくない。せっかく優勝したんですから。しかし、興行収入を得て行う野球ですから、営業面を考えればあったほうがいいと思います。また、2位と3位で通過したチームにも日本一になれる可能性があることは、ファンの方たちもすごく楽しいと思います」

 消化試合が減りファンの楽しみが増えたことは球界全体にとっては良しと考えているが、そこに甘んじてはいけないと力説する。

「いいから続けるのではなく、変化を求めてほしいと思います。12チーム中6チームが出場できる。半分がクライマックスシリーズに出られるのはおかしいと感じています。リーグを3つに分けて、優勝チーム1つずつと、ワイルドカード1チームとか、4つのリーグにして、そこから優勝チーム4チームで日本一を争うとか、そういう方が見ている人もわかりやすいのではないかと思っています」

 2007年に始まったCSは今年で12回目を迎える。よりファンに楽しんでもらうため、制度の見直しも必要なのではないかと真中氏は訴えた。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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